プロローグ
超絶新米作者の第二作!
前作の『高校生は蛇になる』から読んで下っている方々は、続けて読んで下さって、ありがとうございます。
今作から読まれる方々は、シリーズ作品第一作『高校生は蛇になる』から読んで頂けると、より楽しめると思います。
さて、この作品を読まれる方々へ。ダメ出しでもアドバイスでも何でも良いので、感想等々、どんどんお願いします。皆様の言葉一つが、私の支えと成ります。
それではどうぞ。楽しんで読んで下さると、とても嬉しく思います。
「あーあ、くそ眠い」
時計を見ると、12時過ぎを指している。閉めきられた深緑のカーテンは、太陽に照らされて明るく輝いている。てことは今は昼か。
「今日は何すっかなー」
枕元を探り、見付けたリモコンでテレビの電源を付ける。
テレビからは、一人の少年が海で溺死したというニュースが流れていた。自殺の可能性が高いらしい。
まあ、俺には関係無いことだ。この世界の事を、最高とまでは言え無いけど、そこそこ気に入ってはいる。自殺する気なんて一切無い。ファンタジー世界には行ってみたいけどな。どうせ、死んで転生なんて奇跡みたいな話あるはず無い
「散歩でもすっか」
気まぐれでも一度決めたら実行だ。
ササッと身支度を済ませ、テレビの電源を消す。
うし、じゃあ行くか。この部屋の扉を開け……て?
「何だこれ?」
扉に白い線で何か描かれてるな。魔方陣か? 随分と複雑な図形だけど、いつからそこにあった?
「うわっ、何だ!?」
いきなり何だ!? 突然光始めたぞ!? まさか本当に魔方陣的なやつか!? いや、でもそんな事あるわけな――。
その日、一人の男が行方不明になった。密室の部屋の中に、先程までそこに居たかのような跡を残して。
男の消失の真相を知る者は、誰一人として、居なかった。