表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/50

キレッキレ

ブックマーク。何卒、宜しくお願い致します。

大きく作者のモチベーションに作用します。

これが無いと自分一人で喜んでいるんじゃないか?誰も読んでくれないんじゃないか?などと、鬱に入ります。

普通は週一、なんだったら二、三日に一回更新出来る物がモチベーションの加減で筆が止まっている状況です。

恵まれない作者に何卒、愛の手を……。

クソっ、やられた。

…と思った直後、心臓まで破壊された攻撃の所為で意識が飛ぶ。


次に意識が戻った時はいつもの、加速して周りが停止したかの様な世界の景色だった。

動こうとすれば周りの空気が粘性を持ったように纏わりつく。くっ、いつもながら鬱陶しいっ!


それにしてもヤバかった…。

ヤバイってのはスペイリブに殺られた事じゃねー。それ自体は夜の超再生でどうにかなるとは思ってた。

不安だったのはLP消費の方だゾ。


前に限界突破リミット・ブレイクの詳細を見たときは【致命の一撃を受けた場合…】って書いてあったからまさか夜の、既に超再生が有効な時に限界突破リミット・ブレイクが発動するとは思わなかった…。瞬間再生するんだから致命じゃないだろがっ!

コイツが発動する時はLPを消費する。

さっきダンジョンで一回使ってたし、LPが無くならねぇ!?…って思ったゾ!


幸い減ったLPは、スペイリブにやられた傷の修復には使ってねぇみたいだ。まぁそれは夜の超再生で治ってんだな。

…って事は【脅威排除の目的から、脳及び肉体を限界を超えて酷使…】って部分でのLP消費なんだろな。まぁ…そっちのも結構減るんだが、まだLPは保ちそうだ。


何にしてもこのクソ野郎の為にアリムは死んだんだ。

都合良く限界突破リミット・ブレイクも発動したし、ぶっ殺してやるっ!


ーーーーーーオレは限界突破リミット・ブレイク発動時に起き上がった位置から、少し離れたスペイリブに向かって駆け出す。纏わりつく空気が鬱陶しい…。


暫く動き出すと、ゲル状に纏わりついていた周りの空気が不意に抵抗を無くす。

何らかの壁を超えたように身体が進行方向に突き出され、すぐ目の前にスペイリブが近付いた。


よし…。胸のど真ん中をぶん殴って、ブチ抜いてやぁるっ!



「GoGGAaaaaaaaaaaaaaaaーーーーーーーーーーーー!!!」


キィィン……。


ーーーーーーーっ!!!?



なっ!?何だ!

剣が起き上がった!?


スペイリブの持つ剣が、加速した世界の中でオレと同じようにスッと動く。

他の、オレ以外の物は時間が止まったかのように静止した中で…その剣は例外的に動いた。

スペイリブが片手で軽く下段に構えていた位置から、クルンと切っ先を天に向けて起き上がる。

スペイリブの腕が動いた様子は無く、剣につられて手首が回ったくらいだ。

不自然な動きで動いた剣は、オレが殴りつける軌道上に入り込んだ。


ふんっ!こんな剣へし折って、そのまま胴体を拳でブチ抜いてやぁるっ!


オレがそのままの軌道で拳を振り抜くと、剣に当たる寸前で透明の板のような物に阻まれる。

ぴしりと小さな音を立てて拳に触れた板は、触れた所から徐々に光を放ちだした。


バキンッ!


光に触れた瞬間、半球の亀の甲状に広がったそれはオレの拳を防ぐ。

構わず力尽くで拳を振り抜くとバリアのようなそれにヒビが入っていくが…。っぅ…。


光に触れている部分の皮膚が焼けるように痛み、骨まで爛れていく。

瞬時に再生される為、バリアのヒビを押し進めるには支障無いが…何だ?ジュウロウがやるライトの魔術みてぇだ。

構いやしねー、このまま…。


「goRRAAaaaaaaaーーーーーーーーーーーーー!!」


ベキンッ!と剣をへし折ってそのままスペイリブに拳を叩きつける。

ちいっ!剣に随分と威力を喰われた…。




!!!ーーーーーーーーーガシャン!



ブン殴ったスペイリブは、まるでこちらに気付いてない顔のまま吹っ飛んで行く。

本来なら殴った瞬間に胴鎧を拳が貫通しそこで終わりのはずが…。

剣に威力を殺された所為で、鎧を砕いてスペイリブを吹き飛ばすに留まっちまった。


これじゃ死んでねーだろな…。

吹き飛んだスペイリブは壁に叩き付けられた体勢から、ズルリと床にへたり込んだ。


オレはとどめをさせる為スペイリブに歩み寄る。

既に限界突破リミット・ブレイクは解除されてしまってる。急がねーと反動で動けなくなる…。



「スペイリブ……ぶっ殺してやる」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ガシャン!という音と共に壁に何かが叩き付けられた方を見た。

視点が定まるとそれがスペイリブさんだというのが分かり、兄貴がゆっくりとそこに歩み寄るのが見える。

ふぅ、どうやら兄貴は生きていたようだ、良かった…。だよね〜、そもそも死なないんだった。

例の限界突破リミット・ブレイクっていうやつかなぁ?


ん?いやいや、これってヤバい状況じゃない?

何だか兄貴は謀反を起こした、とかなんとか言われてたし…見た感じ完全にキレてるよね?

何が何だかよく分かんないけど止めないと…。


「兄貴っ!ちょ、ちょっと落ち着いて!」

「……………」


うっ、喋ってくれない…。

無言で一暼された。怖っ…これ、マジで怒ってるときのやつだよ。


「なっ、何があったのかよく分かんないけどちょっと話し合おうよ」

「…コイツは殺す」

「ちょ、殺すとか尋常じゃないしっ!」

「…………」

「いやっ、落ち着いて。取り敢えず殺すとかは無しだからっ!」

「コイツは死ぬべきだ!!!」

「ひぃっ…。」


ヤバっ。止めないと…。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ