天井
掲載日:2025/11/17
何もない天井をずっと見ている。
カーテンから差し込む僅かな光に気づかないふりをする。
今が夜だと自分を騙してホッとする。
生きていない時ほど生きることについて考える。
誰かのせいであっても世界はそれを認識しようとしない。
あった事実はどうでもよくて、自分の都合の良いように解釈する。
夏休み明け私は学校に行けなくなった。
夏というのはつらい。
朝自分を騙して寝ようとするも、自然の目覚ましがミンミンと音を立てて私を起こす。
起きると天井を見て思う。
また始まったと。
絶望に満ちた世界で私は何度も目を覚ます。
最近は朝が怖い。
いや私を理解してくれない世界が怖い。
あの夏から私は生きているって思えなくなった。
私はまるで何もない天井だ。




