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登場人物の死に時について。銀英伝を例に考察する

作者: おかき57

 この文は銀英伝のアニメ、小説のネタバレを含みます

 もし本編をお読みになっておられない方はまずそちらを読んでからこちらをお読みいただくことを強く推奨しております。

 今、アマプラで旧作が全話見れた気がしますのでそちらだけでもご覧になってからお読みください





 さて、皆さまはじめましておかき57と申します。


 昨日、アルスラーン戦記などで名の知れる田中芳樹先生の「銀河英雄伝説」を読んでいた際にこのキャラはどうしてここで死なねばならないのだろうかとひとしきりに考えました。


 そこから見えてくるさまざまな作品における物語の登場人物たちの「死に時」について考察し、「小説家になろう」というこの界隈で活躍する各作家の皆さまの作品執筆の一助になればと筆を取りました次第でございます。


 しかし、まず理解していただきたいのは当方は決して、

「名の知れたプロデューサー」でもなければ「どこぞの編集部に所属する敏腕スカウトマン」でもありませんし、ましてや「なろうで一旗あげた新人作家」でもありません。


 私は「マイナーな分野で細々と現代戦記を書いている。しがない零細作家」なのです


『またまたぁ、そう言われてプロフィールに飛んでみると実はブクマ3桁ぐらいは行っててそれなりに栄えてるんでしょう?』


 と思ったそこのあなた。私のプロフィールに飛んで『マジじゃん』とか言わないでください。

 正直、『偉そうに執筆論なんざ語ってる暇あったら更新頻度上げろ』って話なんですが。

 たまにはこういうのも偉そうにつらつらと語ってみたいんです( ̄^ ̄)


 つまるところ冒頭で「皆さまの一助に……」などと申しましたが。あれは建前です。

 本当は思ったことを書き殴りたいだけの自己満です。ハイ








 まぁ、ワタクシの話はこんなところにして本題に入りましょう

 さて今回のお題と致しましては「キャラの死に時」とさせていただいております


 冒頭に名前を挙げさせて戴いた通り私は田中芳樹先生の大ファンです。

 そして、知っているお方もいらっしゃいますでしょうが、かの御仁は敬愛と畏敬の念を込めて一部界隈では「皆殺しの田中」という名で通っております


 というのも田中先生の執筆なされる作品は他の作家先生の作品と比べて多くのキャラが死にます。

 もう本当に小物臭のするthe小物から物語を語る上で外せないような中心人物まで。それはもう手のつけようがないほどです。


 しかし、その死はなぜか胸の内にストンと落ちるものばかりなのです

(まぁ、たまにここで死ぬのかよ!この後どうすんのさ!って言いたくなることはありますが……)


 ここではあまりにネタバレになってしまうので人物名は避けますが、

「銀河英雄伝説」シリーズ終盤のある巻を読んだ際の驚きは筆舌に尽くしがたいものがありました。


 その決定的ページを読んだ時、私はもうただただ心に大きな穴が開いたように呆然となり、思わずそっと本を閉じて、しばらく読まないようにしておきました

 それほどの衝撃が私を襲ったのです。


 その時はもう二度とこの本は開くことはなかろうと思ったものです

 しかし、喉元過ぎれば暑さ忘れるというように数ヶ月後、意を決した私は続きを読むことに決めページを開きました。

 私が作中でTOP5にはいるほど好きなキャラであったこともあり、その時は涙をボロボロとこぼしながら読み進めていきました。


 ですが読んでいくにつれて彼らの死は物語をもっと盛り上げていく上で必要不可欠だったのかもしれません



 ここでは具体例としてすでに最新版(Die Neue these)でもアニメ化された死亡キャラを上げていきましょう

 まぁとはいえ、この手の文でよく名が挙がるのはなんと言ってもキルヒアイスでしょう

 彼の死が物語のスタートラインであると言っても過言ではないのかもしれません


 彼の死によって起こった変化とは以下の通り

 →ラインハルト御乱心!

 →ラインハルトのストッパーをできる人間が事実上いなくなる

 →この後起こる戦争にてうまく落とし所をつけられる人がいない


 こう言ってしまうとなんですがラインハルトの部下は策略家は多くとも一言で言い表せば一部をの削いて脳筋達です。


 あぁ、オーベルシュタイン推しやロイエンタール推しの方石を投げないでください

 えぇ!ケンプ推しの方まで石を!?ちょっとお待ちください……!


 確かに彼らは自由惑星同盟のお偉方と比べれば相当なキレもの揃いです。しかし、大局観という点で見るとキルヒアイスに一歩劣ると言わざるを得ません

 もしくは「発言力が劣るとした方」がいいかもしれません

 結局終戦もかなりの荒技でラインハルトの意志を変えさせていますから、彼の存在がいかに大きかったかは押して測るべきでしょう


 しかし、もし彼が生きていたのならそれはとてつもなく緩急にかける物語になったことでしょう。

 少なくとも私は、そうなってしまったラインハルト陣営を応援することはできなかったと思います。



 もしキルヒアイスが生きていたならラインハルトの野心は適当なところで収まっていた可能性が高いです。もしくは歪な政治形態は起こり得ず内戦なども発生しなかったかもしれません。


 つまり、ここで言いたいのは登場人物の死は物語上意味のあるものでないといけません。ですがその意味を読者が瞬時に察せるようでもいけないということです。



 読者が死を予測できる登場人物は常に読者の想像の域を出ません

 そこを死角から突いてこそ我々が大切に育ててきた登場人物を殺す意味が出てくるのです。

完全な私見ですので感想欄でのキツイ糾弾は控えていただけますと幸いです。

ですが、意見を言っていただくのは好きなので普通の感想等お待ちしております

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― 新着の感想 ―
[一言] みなごろし……。言われてみれば……。 キルヒアイスは、エコ贔屓やめようよで、武器なしで侍る、からの、身を挺して庇う……助言した者の助言の内容も、その助言を受け入れたことも、その結果として死が…
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