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第二話 生まれ変わってた。でも、望んだわけではない。

3年間を半年に短縮修正。

ハイハイは生後8か月からというのを忘れてたから。

同時に幼児期イベントに行けないことに気付いたため。

あの体験から半年経った。

いきなり、半年経ったと言う理由は、なんというか俺は生まれ変わってしまったようだ。

今までの半年間を説明すると、次の日、目が覚めたら麻酔が取れて、医者から説明を受けるみたいな話を期待したが、全然そんなことはなく、状況も状態も前日そのまんまだった。何かの冗談かと思い込みたいが現実は甘くなかった。

現状認識をしようするが、相変わらずよくわからない言葉が聞こえるし、体は自由に動かない。

すぐ眠くなるし。腹が減って「うーうー」唸っていた。

そのとき初めて生まれ変わった、と知ったのが授乳だった。

なんというか、初体験じゃないんだけど、こんな体験はまず無い。

その瞬間に完全に悟った。

自分自身が赤ん坊であり、授乳されている。決定的な瞬間だった。

記憶は無いが多分、死んだのだろう。そして生まれ変わった。輪廻転生で。

敬虔なる仏教徒でもない俺が虫にも草にもならず人ととなって生まれ変わったのだ。

そう直感的に感じた。

同時に記憶が無いのは途中で草とか虫とかになったせいなのかもしれない。

ともかく、はっきりとした記憶は無いが「地球の日本」で生きていた記憶は保持している状態で生まれたわけだ。虫食いで欠けた記憶ではあるが。どうも思春期は過ぎ去り社会人として生きていた模様だ。それゆえ色々羞恥心などが出てきているが、この状態ではもうお手上げだ。

そう悟った瞬間に俺は仏陀となったのだった。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


そして、なぜわざわざ「地球」と言う言葉を使ったのは、使い古された「異世界転生」ってやつの状況であったからだ。

今は残念ながら、生まれ変わる前の記憶が欠落しているが、ここが異世界だってのは理解できる。

なぜなら「魔法」が存在する世界だから。

なぜ「魔法」が存在することが分かったかというと、俺が赤ん坊の時にふとした拍子に抱っこされたものの、その抱っこをしていた父親らしき存在からうっかり落とされた。大人のだっこから落とされるというのは一言で言うとヤバイ。

身長の数倍も高さから落ちる。骨もしっかりしてないし、ビル3階から落ちるようなもんだ。3階だぞ?大したことが無いと思ったお前、今すぐ飛んでみろ。運が悪ければ開放骨折待ったなしだ。打ちどころが悪ければ首の骨も逝く。

だから“死ぬ”って本気思った。

でも運よく死なずに済んだのだけれど、鎖骨が折れ、その激痛でわーわー泣いた。我慢できるわけないだろ。

その時に、母親らしき存在が何かを唱えた瞬間、痛みが治まったのだ。

と、同時に骨が直っていること気づいた。

異常事態である。

痛いの痛いの飛んでけぇではないのだ。

他にもたまに暗い夜に明らかに火元がない状態で浮いている光の玉を懐中電灯のごとく使っていたり、何もないところから火つけの為に火をおこしたり、飲み水の為に何もないコップに水が入ったり、掃除の為に風でほこりを吹き飛ばしたり、超自然現象が起きてるんだ。こんな異常現象が起こって魔法が存在するとしか言いようがないが事例がたくさんあった。最初は手品かと思ったが、そんな赤ん坊を手品で驚かす意味が無いし俺に見せつけてるわけでもない。ゆえに「魔法」が存在すると確信した。

注意深く大人たちの話を聞いていたら聞いたことのない言葉だし、ここが「地球」では無いということを前提にいした方がすべて理解できる。

とにかく、ここ「地球」ではなどこか。赤ん坊のせいか、会話も大体理解できてきた。発声はまだ拙いが、なんとか話せるレベルまで来た。

ちなみに俺の名前はニルブヘマ・ガージェリというらしい。愛称はニル。

尚、父の名はシフブヘマ・ガージェリ。母はアルヌエマ・ガージェリ。父の愛称はシフ、母の愛称はアル。名前が長ったらしい。やたら長いのは古代の人たちかな?と邪推してしまう。

他、乳母らしき若い子がいるがカータという。甲斐甲斐しく俺を育ててくれる。とても優しいいい子だ。

しかし、この先、異世界で生きていけるのだろうか。きっと魔物的なモンスターがいるだろうし。

誰誰が魔物に襲われてケガをしたとか、誰誰の子がゴブリンに連れていかれたとか。盗賊が最近出てきたとか。物騒な話が分からんだろうと思い、赤子がいる部屋で会話をしてくれたおかげだ。ともかく、地球に比べると過酷な世界であろうというのはなんとなく想像できた。

少なくとも成人するまでになんとか、生き抜く術を身につけなければヤばそうなの感じた。

今は生まれて間もなくそこまで自由に動けない現在、このサバイバル世界をどうやっていくか目下考え中である。

正直、不安しかない。

早く自由に動きたい。

そればかり頭に残る。

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