第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品
偽物だったハズの宝の地図
おじいちゃんの遺品を整理していて、偽物とされた宝の地図をゆいこは相続した。
おじいちゃんと過ごした日々を懐かしむように広げてみた宝の地図に真新しい『☓』を見つけた ゆいこ。
おじいちゃんに最後に見せてもらった時には、『☓』は無かった。
記憶力ダケは、自慢出来た ゆいこ。
財産価値が無かった『宝の地図の偽物』だったが、ゆいこにとっては、おじいちゃんと過ごした想い出がたくさんある宝の地図。
何も描いてないけど、宝の在り処に見立てた場所をおじいちゃんと探しに行っては、想定通り何も無かったネwww
って帰るおじいちゃんっ娘な ゆいこ。
誰が、いつの間に『X』を描き込んだのだろう?
おじいちゃんしか、『X』を描き込んだ人は居ない!
ゆいこには、根拠の無い確信があった。
おじいちゃんからの秘められし宝物って、何だろう?
ゆいこは、親友の ひろし と たくみ を連れて宝の地図の『☓』の地点を探しに出発した。