初めてのオマケ。
ガヤの街編、完結と言いながら……
短いですがオマケです!(笑)
……ジャリッ ……ジャリッ
ジャリ!
かつて平和な街があったのだろう。
その男は荒地と化した廃墟の町並みを歩く。
途中、火事から燃え残ったのか、小さなウサギの人形を片手に拾った。
黒く汚れた人形は持ち主を失って尚、笑顔で微笑み掛けている。
そしてその近くで抱き合うように亡くなっている親子に……
人形を静かに添え、祈りを捧げる。
もっと早く来る事が出来たなら、この親子は今頃笑顔で過ごしていたかも知れない。
だが今となっては全て過ぎ去った事だ。
人は過去に戻れない。
やがて廃墟と化した、街の中心部にたどり着く。
……酷い有り様だ。
地面は抉れ、建物は瓦礫に、アレは残骸と化している。
周りの建物は爆発に巻き込まれた様な壊れかたをしている。
……やはり此処で間違いない様だ。
男は胸元から水晶を取り出すと、魔力を軽く流す。淡く光を伴った水晶は、その光を大きな波紋に代え、波の様に広がった。
「……あそこか 」
ひときわ大きな残骸の前に来た男は、何人もの人手をかけても動かす事が出来ない様な残骸を、片手で簡単に動かした。
……ギギギギ
持ち上げた残骸の下敷きになっていたのは、これもまた水晶。
だが強い衝撃が加わった為か、ひび割れ、一部欠けていた。
「……仕方ないな。 」
男は拾った水晶を近くにいた部下に預け、瓦礫を元に戻す。
そして、顔に付けている〈ベネチアンマスク〉の位置を少し気にする様に触った。
「団長、発見しました。 魔核と剣、供に〈次元潜航挺〉へ回収しました 」
「……良し、撤収だ。 全員、船に乗れ 」
白いマントをはためかせ、数人の兵士が一斉に走り出した。
団長と呼ばれた男は、〈飛翔〉魔法により高く浮き上がると辺りを確認し、魔法の詠唱を始める。
『嗚呼……我が運命の神、〈ラザ〉よ。 契約に基づき、その歯車を狂わせろーー 』
『砂化! 』
男が両手で型どった円の形から魔法陣が生まれ、次第に大きくなりながら地上に到達する。
……ザ
ザザー!
すると街の中心部にあった残骸などの全ての物質は跡形もなく
……砂へと変わった。
応援よろしくです。




