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初めての対決!

初! 感想ありがとうございました。


興奮の余り、鼻血が出るかと思いました(笑)

広大に広がる畑のあぜ道を、ラウルの案内のもと一行は進む。


ガヤの街は農産業を中心に発展した街だ。


開墾が進むたびに農地を広げて来た今、街の半分以上を農耕地が占めている。


その為、住宅地を囲む壁は〈内壁〉と呼ばれ街の中心部近くにあり、継ぎはぎだらけで途切れた壁と柵が、畑を囲む〈外壁〉と呼ばれている。


しかもその高さはいずれも2メートルしかない。


ラウルは街の外周部にある〈外壁〉に目をやり、出そうになったため息を飲み込む。


(いかんいかん。だからこそ、アストレイ夫妻を呼んだのだ……)


アストレイ夫妻は貿易の仕事で得た莫大な利益を、恵まれない村や子供達、才能ある冒険者の育成などに支援していた事で有名だった。



「お……やってるな」


ティアの父親である、〈パオロ〉は農地に囲まれた守備隊の訓練広場で兵士達を眺める。

兵士達に指導しているのはパオロが連れて来た、ベテラン冒険者10名だ。



「なんと御礼を申し上げてよいか……感謝の念に絶えません」


守備隊長であるラウルは、ゴブリンの被害が減ってきた事と街の財政状況をかんがみ、パオロに支援を申し込む。


パオロは快く受諾し魔物に対する兵士の育成などを支援する事になった。



「フフ。 人材こそ宝。 私はその成長を見守る事が大好きなだけです……」


「カール君。 君の事は聞いている。 ……強くなりたいかね? 」



「……ああ」



「カール! なんて口の聞き方をーー 」

「いやいや。 かまいません。」



「カール君。 ……見せてくれないか? 君が勝てば、私の〈全財産〉を差し上げよう 」



「エドガー、来たまえ! 」


いつの間にかパオロの横に現れたのは、顔の上半分を覆う鉄仮面の男だ。


カールと同じ薄い緑色の髪をしているが短く刈り込まれており、仮面から覗く冷たく鋭い視線は、カールに向けられている。


「エドガーは将来有望な少年でね、私の護衛もしている……。 カール君より年下だが、これでもBクラス冒険者だ…… 」



ーーーー



まったく……


なにが全財産だ。


このお面野郎、どうせ強いんだろ⁉


とんだ茶番だ。



「……いいぜ」



「そいつが死んでも知らね~から」


なめたオッサンには、このぐらいは言わせてもらうぜ!



パオロは笑いながら了承の意志を示す。


俺とエドガーは互いに木剣を渡され、開始の合図を待った。



俺はさながら、剣道の試合の様に精神を集中する。



「おお……」


謎の淡い緑の光りを放つ俺に、驚いているのだろう。



「始め! 」


エドガーは、左手に持っている小さめの丸盾を前にして、低く構えた……。



ーーーー



気にいらない……。


パオロ様はコイツの事をスキル持ちではないかと期待していたが、全財産を賭けると言ったのは初めてだ。


確かに奴から滲み出る光りは妙な魔力の動きを感じさせるが、レベルの低い強化系がせいぜいだろう。


スキルを使いこなせる者がそうそう居ない事を、パオロ様に分かって頂くいい機会だ。


エドガーの身体がうっすらと光りを放つ。


僕はアクティブスキル【反応速度向上】【筋力向上】【命中率向上】【回避率向上】【カウンター】を発動し、奴の初撃を待った。



「……⁉」


ゆらゆらと、身体ごと前後に揺れる奴の剣は正面に構えられており、実際より大きく感じさせる。



何故か冷たい汗が、背中を一筋流れたのが分かった……




『キィィェエエエエ! 』


「なっ⁉」


「バキィィ!」



衝撃音と共に、目の前を木の破片が飛び散る。


僕の魔道具による〈障壁〉によって砕かれた奴の木剣か⁉


それに対し、一瞬遅れた僕の〈不安定なカウンター〉は奴の胴を捉え……横凪ぎにめり込んだ。



(ぐっ⁉ ……コイツ! )


地面にしゃがみ込みながらも痛がる様子を見せない奴に、僕は言い知れぬ苛立ちを感じていた……。




感想を頂いた方の作品があれば、ぜひ読みたいと思います。

よろしくお願いいたします。

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