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30/84

初めてのゴブリン。

俺たちは森の中を進む。

緊張したのは最初だけだった。なんせ30メートル先を5人の兵士が先行してくれているから、襲われるなら彼らからだろう。


残りの俺達は採取組を囲む様にして進む。俺とジルーは最後列にいた。


「……魔物がいる森とは思えないね」


「ああ……」


そう言いながらもジルーは、緊張している様だ。

しかし槍か……剣のほうが良かったな。なんせ〈前世〉では剣道してたし。


俺は淡い記憶の中にある、日本での生活を思い出す。


小さい頃から親父に剣道を叩き込まれた俺は、才能でもあったのか高校の全国大会で決勝まで勝ち進んだ。


開始直後、中段の構えから面を狙いに行ったが、喉に衝撃を受けてから何も覚えてはいない。


別に剣道なんか好きでやってた訳じゃないから、どうでもいいけど……。


やがて森の中の開けた場所にたどり着いた。


どうやらココで採取を始めるらしい。採取組が少し背の高い草を無言で刈り始める。

俺達護衛組は等間隔で広場を囲んで、見張りに入った。


「ねぇ……」


「…… 」


「ゴブリンって見た事ある?」


「ねぇよ……」


ジルーが話し掛けてきた。静かにしないと隊長に怒られるだろうが。

俺はジルーを見もしないで返事をした。


そろそろ一時間もかかった採取が終わりそうだ。みんなの緊張感が和らいでくる。本来の半分の時間で作業が終わった。


大勢でやれば早く終わるし襲われる可能性も減る。それにこれだけの人数だ。

ゴブリンもビビったんじゃないの?





「ドサッ! 」


「ジルー! 」


ジルーの右隣にいた、おっさんの兵士がいない。いや、覆い繁る草に隠れて倒れたおっさんが見えなくなっただけだ!


俺はジルーに走り寄り、タックルをかます。案の定、倒れ込んだ俺達の頭の上を矢が通り過ぎた。


「ぎゃあ!」


「出たぞ! ゴブリンだ! 」


採取場所は騒然となった。



「ジルーはここに居ろ! 」


俺は矢の飛んできた方向を、数ヶ所確認すると姿勢を低くしたまま左側から回り込む。


(……いた)


矢をつがえたゴブリンが俺に気付くがもう遅い。ドテッ腹に槍をぶち込んでやったぜ!


……くそ!

槍が抜けねぇ。


「やべ!」


向こうに居るゴブリンと目が合った。俺は槍を諦め、ショートソードを抜き出し次のゴブリンに向かって走り出す。

弓を持ったゴブリンが狙いをさだめてくるが、俺はジグザクに走り出す。


「うおっ!」


ゴブリンの矢が横を通り過ぎる!


(あぶっ!)


危なかったがチャンスと思ったその時、茂みから剣を持ったゴブリンがもう1匹出て来た。


(どうする⁉)


俺は向かって剣を持った左のゴブリンに視線を合わせ、走りながら雄叫びをあげた。


「キエエェェー!」


気合いに当てられたゴブリンは怯んだ!その隙に弓ゴブリンの喉を突き、続けざまに剣ゴブリンの首を跳ねる。



剣道なめんじゃねぇ。




作者は剣道の経験……ございません(笑)


ぽちぃ~と応援よろしくです。

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