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最初の護衛

俺の名前は〈カール〉今年で16になる。俺の産まれ育った街は〈ガヤの街〉と言って、湾岸都市ミズリの南に位置する田舎街だ。


田舎と言っても人口は一万を越えるから、まあまあかな?

近くにある大森林を開拓しながら大きくなったって親父が言ってたから、昔は酷かったんだろう。


少し前までは都会に憧れてミズリに行きたかったが、老けていく親を見ていたら……しょうがないよな。それに俺には……


「カール! 仕事は済んだの⁉ 」


……これだ。

幼なじみの〈シャリー〉は年下だが、何かとうるさい。 こんな性格じゃなけりゃあ、もう少し俺も本気になるんだが。

なんせ顔だけはガヤの街でも一番……


「あいたっ!」


「もう……」


午前中の農作業を終えたら、次は戦いの訓練だ。

木剣とか槍、弓矢の使い方を本物の兵士に教わりながら、森や魔物の話を聞く。

といっても魔物なんか滅多に出ないけど。


いつもの夜、いつもの様に星空を見ていたら、流星が森の方に落ちて行った。



最近は農作業より、戦闘訓練ばっかりだ。何でも最近魔物がよく出て来るらしい。俺は剣を振ってるほうが好きだから嬉しいけど。


ついに、知り合いのおっさんが殺された。グループで森へ採取に出掛けて、皆殺しにあったみたいだ。今度から護衛も増やすらしい。


ついに、俺にも護衛の任務が与えられた。やはり薬を作る為に森に入るらしい。

シャリーは心配していたが、今さら断る事は出来ない。それに俺は剣に自身があった。


「はいこれ。お弁当! 」

「……ありがとう 」


「気をつけてね」

「ああ……」


「もう!」


そっけなく相手したのが不味かったのかシャリーは不機嫌になった。やっぱり女はめんどくさい。

俺たちのグループは採取組が二人の女性をふくむ15名と、護衛の15名。護衛の中で今日がデビュー戦なのは、俺と友達の〈ジルー〉だ。


俺は支給された皮の胸当てと槍を持ち、自前のショートソードを腰に差した。


「みんな準備はいいか? では出発する! 」


隊長のおっさんの号令にしたがって2台の馬車が動き出す。


「何処まで森に入るのかな~?」


ジルーは体が大きいわりに気が小さく、森の事をやたら聞いてくるが、そんな事は隊長にでも聞いてくれ。


やがて一時間もしないで森に着く。目当ての採取場所はそこから更に一時間ほど、森に入った所らしい。



そして俺はついに、森の中へ足を踏み入れた。


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