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甘くないのは、もう分かった。

前回投稿の修正を行いました。

間違い「スーシーランド」

正解 「シースーランド」 です。すぐに読んでくれた方、失礼しました。


また、プロローグを若干変更しました。「白人のおっさん」を「仮面の男」

などです。 宜しくお願いします。

その夜、夢を見た。



「お~い、そうた! メシ食いに行こう! 」


「じいちゃん、し~す~が食べたい!」


「……し⁉ 」


「し~す~の~ ……ろ~まぐと…… に~う~が食べたい!」


「ろ⁉ ……なんじゃそれは? じいちゃんに教えてくれんかの~?」


「し~す~だょ! し~すぅ~!…… 」



でっかい、じいちゃんに肩車され……

俺は、嬉しかった……


ーーーーーーーー


「し~す~…… シースーランド……」


もはや間違いないだろう。じいちゃんは、この世界、バースにいた。


朝、ジョーの部屋で目が覚めた俺は、ギルド1階の食堂で、朝食を食べ始める。【陽炎の客】扱いとなっているため、飯代は、タダとなっていた。そんな感謝するべきメンバーは、全員このギルドに宿泊しているらしいが、昨夜から仕事があるとかで、みんな出払っている様だ。

朝食を済ました俺は、今日も図書館へ向かう。……が、昨日読んだ本は、見る事が出来なかった。【陽炎】が、一緒でないと古文書などの重要な本は、許可出来ないらしい。仕方なく街の商店街へ足を向けて見る事にした。


「イメージと違う……」


まるでショッピングモールさながらな、5階建ての大きな建物【ニブタ】の中に入る。武器、防具、魔法書、魔道具に生活用品。ワクワクしながらも、まずは、武器屋だ!興奮しながら色んな武器を手に取るが…… 定番の【鑑定スキル】は、やはり発動しない。


「お客様にぴったりの品が、ございますわ~ 」


上品な接客をする、女性店員が、笑顔で高級そうな《杖》を持って来た。


「あ~……」 (爺さんだからな~……ん⁉)


ピンと来た俺は、店員さんに、オーダーメイドしたいと伝えると、提携先の鍛冶工房を案内してくれた。

地下2階にある鍛冶工房【レインボーハット】では、ニブタで販売される、全ての商品を生産している。驚きながらも受付のカウンターで、マッチョなドワーフの男に話し掛けた。


「いらっしゃいませー。お持ち帰りですか? それともーー」


「……持って帰ります。」




やはり、住む世界が違うと、驚く事ばかりだ……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


湾岸都市ミズリの人口は、およそ14万。数は、多くないが、人族と交流する多種多様な種族も、それに含まれる。それら全ての者の生活、文明の維持、管理、保護を行っているのが、【ツインタワー】だ。古代建造物を利用した、その建物の一室で、クロップ市長が謝辞を述べる。


「あー、楽にしてくれて結構。……地方都市を助けるのも、私の役割り。気に病む事は、ないですぞ。 ……しかし【陽炎】をその気にさせるのは、些か苦労を要しました。 」


市長に対して上から目線のこの太った男、バルト伯爵は、あからさまに自分の功績を主張し始めた。


(また、金か……)


クロップは、ため息を飲み込む。これ以上犠牲を出さない為といえ、すでに高額の前金を、伯爵、ギルド、【陽炎】にと払っているからだ。陽炎には、申し訳無いが、少しだけ嫌味を匂わせる。


「お陰様で、たった2週間でゴブリン共のしっぽを掴んだ様子。まだハッキリと居場所も特定出来て無いとの事ですが、損失もまだ、1人だけのようです。」



「……む」 (ゴブリンごときに【陽炎】が犠牲者だと⁉……)










応援宜しくです。

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