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才能発揮は異世界で  作者: 山崎航
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第1話 異世界転移

はじめまして。

初めての小説で、こんなに長い文章を書くのは不慣れなので誤字など指摘してくださると幸いです。

編集を入れながら書いていくつもりなのでよろしくお願いします。


仮タイトルなので途中で変更になるかもしれませんがよろしくお願いします。

 


(あき)〜起きなさ〜い」


「ん〜」


 防音設計の一戸建の外にまで響く母の甲高い声が雨宮秋(あまみやあき)の1日の始まりを告げる。

 この母の無駄に大きい声はあまり好きではないのだが、それを母に言った次の日にはさらにボリュームが上がっていたので、それ以降文句は言っていない。


 その後朝食をとり、素早く身支度を済ませ駅まで走る。

 いつもと同じ遅刻2分前に学校に着く電車に乗り、また駅から走って学校へ向かう。


 これが秋のいつもの登校スタイルである。


 駅から学校までを毎日決まって一緒に走る人物がいる。


「やばい、赤になるぞ!」


 と、秋の前を汗をワイシャツの袖で拭いながら全力疾走しているのは高井翔太(たかいしょうた)

 翔太は幼馴染で小学校、中学校、高校と学校はずっと同じだ。

 1番の親友なのだが、クラスが一緒になることは少ない。

 小学校で2度、中学では同じクラスになることはなく、高校では高3年の今年が初めてだ。


 青信号が点滅しているうちに横断歩道を渡り終え、いつものように校門の傍で遅刻を見張る体育教師を横目に走り抜ける。

 この赤信号の待ち時間が異様に長い信号さえ越えれば歩いても間に合うのだが、この教師は遅刻に厳しい。その上、遅刻ギリギリの時間に歩いていくと間に合っているのに理不尽に怒ってくるので、いつも体育教師の視界に入る直前を見計らい走り出している。


 翔太と共に階段を駆け上がり、下駄箱で上履きに履き替える。


 教室まで小走りしドアを開いた瞬間、1人の男が肩でタックルしてきたと思ったら、教室から出ることなく見えない壁に阻まれたかのように止まった。

 こちらに顔を向け、何か大声で叫んでいるように見えたが音がしないので、


(何やってんだこいつ)


 と思いながら教室に入ろうとすると、いきなり強い力で引っ張られるように感じた。

 その直後、俺と翔太は教室の中に放り込まれた。


「はぁ〜、やっぱりダメだったか」


 いきなり教室に放り込まれたことで混乱していると、後ろから残念そうなため息が聞こえてくる。

 声の主は神谷正悟(かみやしょうご)

 彼は高校でできた俺の親友だ。

 正悟は俺と同じ部活だ。

 お互いラノベやアニメが趣味で好きなジャンルなども同じだったためすぐに意気投合し、高校入学直後に仲良くなった。

 俺はクラスでは翔太、正悟とつるんでおり、グループ分けする時などはいつも一緒だ。


「おい正悟、何がダメだったんだよ。それにさっきなんか引っ張られたんだけど何あれ?」


 そう尋ねると正悟は黒板を指差しため息をつく。


 正悟が指差した黒板には教科書に書いてあるような規則正しい文字で文章が書かれているように見えたが、すぐにその文字が普通でないことに気がづいた。


 文字が浮いているのだ。


 しかもそれは金色に輝き、縁は燃えるているように見えた。

 一旦それについては後回しにし、内容を確認する。


 〝おはようございます、皆さま。

 私はこの世界とは別の世界の者です。

 要件を単刀直入に申しますと、皆さまには私共の世界に来ていただき魔王を討伐していただきたいのです。誠に遺憾ながら、私達の力だけでは魔王に敵いません。

 なので外部から力を得るべく世界間転移の魔法を勝手ながら行使させていただきました。

 そちらの部屋からは出られないように結界をかけさせていただきました。

 詳細はこちらに来ていただいてからお伝えしますのでどうかご協力をお願いします。〟


 いつも騒がしいはずのホームルーム前の時間が妙に静かだったのには納得だ。

 俺も翔太も黒板の文章を読み唖然としている。


 そんな中、口を開いたのは俺たちが文章を読み終えるのを見計らい先程の質問に答える正悟だった。


「いや〜、中からは窓もドアも開かないし、壊そうとしても異常に硬いし、携帯で外と連絡も取れないから、お前らが来る時間を見計らってドアを開けた途端突っ込めば出れるんじゃないかと思ったんだよ。

 後者の質問はわからん」


 なにそれ?と口しようとした時、黒板の文字が変化した。


 〝全員揃ったようですね。転移を開始します〟


 それを目にした瞬間、教室の床が青白く輝き出した。

 クラスメイトが騒ぎ出す中、どんどん強くなる光のせいで目を開けることも困難になり、目を瞑った。



 



 光り始めて10秒ほど経っただろうか。


 目を開けると青白い光は消え、俺たちはシャンデリアの光が降り注ぐ巨大な部屋の中にいた。





色々と忙しく投稿頻度は不定期になります。

申し訳ございません。

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