その科学、本当に信用できますか?
我々の理解する「存在」は
いまだに確定された要素ではない。
何に対して存在するものなのか、
その概念を明確にしなければ
「存在する」の概念は成り立たないものなのだ。
線の中の点は存在ではない。
線の中に存在するとは長さの概念を持つことである。
だが点に長さはない。
面の中の線は存在ではない。
面の中に存在するとは面積を持つことである。
線にも面積はない。
同様に、空間の中の面も存在ではない。
空間の中に存在するとは
体積を与えられることである。
面の概念に体積は存在しない。
時間世界における今も
存在するものではない。
時間軸は長さである。
つまり今という瞬間も、何処にも存在しない。
この全てにおいて未確定な存在の原因は
存在を構築する最小の要素「点」が
「何処にも存在しない(点の内側には永遠に何も存在しない)」
実体であることに由来する。
点は「存在するもの」であるが、
その場所を特定することは誰にも出来ない。
つまり点は
「存在しないものが永遠に存在する」
という概念である。
この点が
宇宙に「存在する無」なのだ。