オリジナルスキル
「オリジナルスキル?」
てっきり火属性とか水属性とかそういうのかと思っていたので、聞き返してしまった。しかしオリジナルスキルと言われてとどういうものなのか分からないので
「で!何が出来るんだ?」
正直、<ファイアボール>とかを期待していたので少し残念だが、これも異世界転移のお約束!きっとすごい能力なのだろう
「あぁ、それはまだ分からないな、でもなかなかいないぜ?オリジナルスキルなんてな…例えば瞬間移動とか、かなりレアだ」
レアな能力と言われるとなおさら早くどういう能力なのか知りたい
「どうすれば、詳しい能力が分かるんだ?やっぱり、お爺さんとかに修行を付けてもらうのか?」
期待が交じった声で聞いてみると
「いや、多分もう使えるぞ?大人になると自動的に最低限の力までは使えるようになる」
山の中での修行とかを期待していた俺的には少し残念だが、もう使えるのならそれに越したことはない
「よし!じゃあ俺に魔法を撃ってみろ!」
「こいっ!」みたいに構えているが…
「いや撃ち方分からんのだけど?」
そう言うと「やれやれ全く」みたいな顔をして
「こう、グワッみたいな感じに手に力を入れてみろ。多分なんか出来る!」
…適当だな、と思ったがとりあえずやって見ることにした
まず右手を男の方に向けて…
「ハァッ!」
何も出てこない……
「ハッ!ハァッ!ハァァァ!」
結果は変わらず何も起こらない。
そんな俺を悲しそうに見る男。
「テメェ、頑張れ!(w)みたいな顔してんじゃねぇ!」
と言いながら男の肩をどついてみた。すると
「アァァァッ…イッテェェ!」
目の前で悶絶する男を見て流石に悪いことをしたと思い
「すまん、大丈夫か?てか何でそんなに痛い?痛さ皆無かと思ったんだが…」
その後1分くらいのたうち回った後
「…な、なるほど、大まかなお前の能力が分かった」
全くぴんとこない俺を置いて男は
「おそらく、お前の能力は<痛覚操作>だな」