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チート時々ハーレムエンド物語  作者: みかんちゃん
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第七話 VSスライム

 俺は魔物を探すべく森の中へと入って行く。 帰り道が分からなくならないように、こうしてロープを来た道に垂らしているから帰りはロープを回収しながら帰れば問題なし。

 

 「ふふ……くっくっく…………だーーはっはっは、やはり前世の学習の知恵があるアドバンテージはでかいぜ。 この世界にはないナンパ術もあるし、これはハーレム街道まっしぐら路線間違いなしだぜ。 目指せ、嫁さん151人ゲットだぜ」

 

 俺の高笑いが森の中で木霊すると、誰かが俺に対して呆れているような気がするが気のせいだろう。

 

 俺の笑い声に反応したか、森の茂みで草木が揺れた。 俺は茂みをかき分け、その方向へと向かうと茂みの奥には1匹の小さな緑色をした半透明な球体から手足がチョコンと生えた生物を発見し、即座にスライムだと認識する。

 

 「……やっと見つけたが、めっちゃ弱そう。 恩恵無くても勝てそう」

 

 俺がそう口にした瞬間、目にもとまらぬスピードで気付くとスライムの小さな手は俺の腹に直撃し、痛みで地面にうずくまった。

 

 「ごほぁっ……い、痛ぇ」

 

 俺は殴られた腹をさすりながら立ち上がり、今度は俺の番だと言わんばかりに殴りかかろうとするも、目の前のスライムにやられていく一方であった。

 

 (何故、勝てない……まさか、神の奴恩恵を与えるなどと嘘をついた…………いや、それはない。 俺が恩恵を信じ切れていないだけだ)

 

 俺は殴られ過ぎて、身体の感覚が既になくだんだんと呼吸が弱くなってきているのを感じていた。 今にも消え入りそうな声で最後にこれだけは言っておく必要があると思い、最後の力を振り絞り、擦れた声を出した。

 

 「す……なかったな。 俺……のせい……恩……の出……番……なくて」

 

 俺はハーレムどころか、モブじゃないかよと心の中でそう思いつつも、恩恵には出番さえ無く悪かったと言う思いが伝わっていればいいなと、そう思いながらそこで完全に意識が途絶えた。


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