第一章新生活に新たなる出会いを求める俺 3
おっ、なんだか下半身に違和感がするぞ?
「気づいた?まったく、ピッキングして開けてみると鼻血出して倒れているんだもん」
「助けてくれたのはありがたいけど手に持っているスカートはなんだ?」
ピッキングは気にしないでおこう。うん、そうしよう。
「うん?私の制服をお兄ちゃんに着てもらおうと思って」
無言で琴莉を突き飛ばしてスカートを窓から投げ捨ててやった。
「うわーん、使っているのに~」
さっさと部屋に戻ってゲームでもするか。あれ、なんか忘れているような?そういえばなんで俺は風呂場でぶっ倒れたんだっけ?全然思い出せないな、頭でも打ったか?最高の物を拝んだような気がするのは覚えているんだけどな。くそ、なんか超もどかしいぞ!
「風呂でのぼせて幻覚でも見たのかな?」
鼻血が噴いていたってことはエロ関係だったんだろうな、なんか損した気分だ。しかし幻覚を見ただけで鼻血出せるってどれだけ飢えてんだろ、素晴らし過ぎるだろ。いや、それだリアリティのある幻覚だっただけだ。
「・・・・・なんで一人で弁解してんだろ」
覚えてない幻覚のことを考えるなんて馬鹿らしい。俺は現実に存在する女の子にしか興味は無いからな、さてギャルゲーでもするか。ギャルゲーはただの参考資料としてやるだけで別に楽しんでいるわけじゃない。ヒロインの子を嫁とか思っていませんよ?毎晩日課になっている女の子と付き合ったときのシミュレーション特訓をしないと眠れないしな。
「ゲーム起動する前にちょっとチャットでも見とくか」
チャットルーム実現区
IN 壱神さん
壱神【ばんわー、誰かいる?】
ハコ・メイ【チャオ~、いっちーじゃん。お久しぶり~】
キョヒ【おお、壱神くん!久方ぶりですな】
壱神【久しぶり~、二人だけ?】
ハコ・メイ【うん、そうだよ。さっきまで二人きりだったの】
IN 鍵守
鍵守【メイ、不倫か!?俺とゆう存在がいながら】
壱神【入っていきなりそれかよ、キモ】
キョヒ【そのとうりですな】
ハコ・メイ【wwwww】
鍵守【お前らつめてーな。壱神は久々に会ったくせによ】
壱神【関係ないだろ。相変わらず鍵守はチャラいな】
ハコ・メイ【チャラい人は嫌いだよ~だw】
鍵守【うう~(泣)。キョヒ~、俺を慰めてくれー】
キョヒ【お断り申し上げます。me様も嫌いなのでw】
ハコ・メイ【かぎーは嫌われ者だw】
キョヒ【鍵守くんを選ぶくらいなら、me様は壱神くんを選びます】
鍵守【壱神を選ぶってことはキョヒってやっぱり女なの?】
壱神【俺が男なのは確定なわけだ。否定はしないけどよ】
キョヒ【me様の性別は秘密ですなw】
ハコ・メイ【絶対に言ってくれないよね~、気になる~】
鍵守【俺もメイのスリーサイズが気になる~】
キョヒ【性的猥褻罪と存在していることにより逮捕ですな】
壱神【存在否定されてるよw】
ハコ・メイ【逮捕だ~w】
鍵守【・・・・・(妄想中)・・・・・】
キョヒ【現行犯逮捕!】
壱神【妄想ってwそういえば今日自分の妄想みたいので鼻血出して倒れたんだ】
鍵守【おお、同士よ!】
壱神【一緒にするな!】
キョヒ【なかなかの脳ミソ力ですなw】
ハコ・メイ【レッツゴーホスピタル&ホスピタルw】
壱神【メッチャ病院を進めるじゃんwたぶん風呂場でのぼせただけだから】
鍵守【それよりどんな妄想で鼻血出したんだ(笑)?】
キョヒ【事情聴取ですなw】
壱神【実は覚えてないんだ、なんか眼福だったのは覚えているんだけど】
鍵守【なんだよ~、面白くないな。生々しく語って欲しかったのに(笑)】
キョヒ【お二方は共犯者ですな?】
壱神【なんのだよw犯罪者なのは鍵守だけだよ】
鍵守【くっ、ばれたか!今日のところはおさらばだ! ガチで寝る、おつ~】
OUT 鍵守
キョヒ【me様も寝るついでに逮捕してきますw】
OUT キョヒ
壱神【捕まえに行ったなw】
ハコ・メイ【だね~wそれよりほんとにいっちー大丈夫?】
壱神【えっ、なにが?頭?】
ハコ・メイ【体だよw倒れたって言ってたし】
壱神【全然平気だぞ、のぼせただけだしなw】
ハコ・メイ【わかんないよ~、実はお風呂場で見たのは幻覚じゃないかもw】
壱神【怖いこと言うなよ!そういうのは苦手なんだよ~】
ハコ・メイ【もう取り憑かれていたりしてねwくわばら、くわばら。じゃあまたね~】
OUT ハコ・メイ
壱神【・・・・・・俺もさっさと落ちよ。おつかれ~】
OUT 壱神
「メイの奴最後に怖いこと言って落ちるなよ」
本気で怖くなるじゃん、幽霊とか苦手なんだよな~。でも怖い物見て眼福になって鼻血吹くわけ無いだろ。そうだ絶対に自分の妄想だ、なんか悲しいけど。大体なんで覚えてないんだろ?どうやったら忘れるんだよ。
「それは頭を打ったからじゃろうな」
「やっぱりそうか、それだった仕方ないな」
「派手に鼻血を吹いて後ろに頭をぶつけたからの、記憶が飛ぶのもむりない」
「そっかそっか。それであなたは何故それを知っていてここにいるんでしょうか?しかもなんで浮いているんですか?とりあえず、ごめんなさい」
もしかしたら俺もうダメかも・・・・・・。
「うむ、目の前で一部始終を見ておったからの。なぜ謝っているんじゃ?」
うん、ダメみたいだ。風呂場には俺しか居ないはずだったからな。
「どうか命だけはお助けください。まだ人生を謳歌してないのに死にたくありません」
「どっちにしろ謳歌できてなかったじゃろ。これからもそうなるがの」
ああ、死刑宣告きたよ。呪い殺される~、浮いている時点で人のわけがないもの。
「恋愛神の私が取り憑いてしまったからの、せいぜい耐え続けよ」
・・・・・・・・・・恋愛神?
書いてた分です