決意
がん。
私には突然の宣告だった。
今まで元気に過ごして来た私にはこの事実は重すぎた。
みんなとまだ笑って過ごしたかった。でも、それはムリなのだろうか?
ハル「おはよん、莉子〜!元気ないじゃん!どうしたの?ハル様にそうだんしてみ!」
莉「おはよう。。。ごめん、後で話すよ。今はちょっと。。。」
ハル「えっ。。。あ、うん分かった。。。」
いつもの私はこうやってハルに言われると、私はふざけたことを言って、二人で笑っていた。
なのに今日の私はそんなの一切なしで、暗いもんだからハルも私が本当に落ち込んでいると理解したのだろう。
竜「莉子?お前なんかおかしいけど大丈夫か?」
莉「たっくんに心配されるほどじゃないから。気にしないで。ね?」
竜「あ、あぁぁ。」
私の普通すぎる態度にたっくんはよけい驚いたようで、その後なにも私に言わなかった。
午前中の授業は全く頭に入らなかった。そしてあっと言う間に昼休みになった。
莉「ハル、ちょっと来て?」
ハル「いいけど、莉子まじで大丈夫?ずっと暗いじゃん。」
莉「その事を今話すから。ほら、こっち来て。」
私はハルを連れ、だれもこなそうなとこに連れて行った。
“あの”事を話すために。
莉「あのさ、今から私の言うことすべて受け入れて。そして、この事を聞いても、いままでとかわらず、そのまんまでいて。それでこの事はだれにもいわないで。お願い。」
ハル「うん。分かった。全部聞くから話してみ?」
ハルはいつもと違って冷静で、まじめな顔つきだった。とても深刻な話だと理解してくれたみたいだった。
私は順をおって説明した。このごろ体の調子が悪かったということ。病院で検査をしたという事。そして、がんで、二十歳までは生きられないと言うことを。。。
ハルは最初は固まった。口をぽか〜んと開け、目を丸くし、ショックな顔をしていた。
事実を受け入れたのか、今度は悲しそうな表情になり、ぼろぼろと泣き始めた。
ハル「っ莉子、ひっく、私もね、っひ、莉子を助けられる方法、探すから。っ私、莉子といつでも一緒だからねっ。ひっく。。。」
莉「ハル。。。ありがとう。私、がんばって病気と戦うから。。。」
うれしかった。少し希望が見えた気がした。
でも本当はたっくんにも伝えたかった。
たっくんは私の初恋の相手だった。だから最後に、私の気持ちを伝えたかった。キモイと思われてもいい。悔いをのこさず死にたい。
放課後になり、校庭は夕焼けでオレンジに染まっていた。風が私の顔をそっとなでた。長い髪ははらはらとなびき、私は夏の空を見上げた。
その時、私は決意した。
たっくんに私の気持ちを伝えると。
いや〜
初めての小説だからひどいな〜表現が。。。
読んでくださった方々にもうしわけない。。。m(__ __)m
初めてなので、お許しください。もっとがんばれねば!