表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物喰いの境界線Ⅱ ~卒業した俺と五人の愛しき乙女たち。世界最速の移動拠点(テツクズ号)で巡る、未知の食材と神殺しの美食旅~  作者: ヒデまる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/29

第5話:『千里の極地、リィネの瞳と「因果の解体」』

聖域を浄化し、ミーニャが王族の翼を取り戻したその夜。

 テツクズ・マークIIの屋上で、リィネは一人、夜空を見上げていた。

「……シュウ様。私、怖いですわ」

 背後に立ったシュウに、彼女は震える声で漏らした。

「ミーニャさんの影は光り、エレインさんの耳は精霊の声を聴き、フィオナ様の重力は山を動かす。……でも、私はただ『視る』ことしかできません」

 リィネの千里眼は、あくまで情報の収集だ。敵が強大になればなるほど、「勝てない未来」を鮮明に視てしまう恐怖に、彼女は苛まれていた。


 そこへ、地響きと共に現れたのは、泥に完全に精神を支配された**『古の獣王・バハムート』**の残影だった。

「……リィネ。……お前が視ているのは『結果』か? それとも『過程』か?」

 シュウは静かに問いながら、彼女の瞳に指を触れた。

「……俺の包丁は、境界を解体する。……お前の瞳なら、その『境界の隙間』が視えるはずだ」

 直後、バハムートが放つ絶望的な一撃が一行を襲う。


 フィオナの重力さえも弾き飛ばす圧倒的な暴力。だが、シュウは動かない。

「視なさい、リィネ! 貴女の瞳は、逃げるためにあるのではないわ!」

 フィオナの叫び。


「……リィネ、信じてる。……一緒に、風を視よう」

 ミーニャが影の翼でリィネを包み込む。

 その瞬間、リィネの金色の瞳が、青白く燃え上がった。


 彼女が視たのは、敵の動きではない。世界を構成する「因果の糸」そのものだった。


 実はリィネは、獣人国でも失われた「天狐」の血を引いており、その瞳は**「未来を視る」のではなく「望む未来へ因果を捻じ曲げる」**力を持っていたのだ。

「……視えましたわ。シュウ様、そこです! 七歩左、三寸上! 運命の継ぎデッド・ラインを斬ってくださいまし!」


 リィネの指し示した「空白」に向けて、シュウが包丁を一閃させた。

 本来なら当たるはずのない空間。だが、そこを斬った瞬間、バハムートの巨体が内側から弾け飛び、泥が霧散した。


「……お見事ですわ。……ふふ、ようやく、皆さんの背中を追うのではなく、隣に立てる気がします」

 狐耳を誇らしげにピンと立て、リィネが優雅に一礼する。


【今回のキャンプ飯バフ・ステータス更新】


メニュー:獣王のハツ(心臓)の低温調理・香味ソース

獲得効果:【因果の直感】(回避率+90%)、【命中精度・極】


名前:シュウ

レベル:25→35


パーティ状況:

リィネ:【真・千里眼】覚醒。敵の「弱点(継ぎ目)」を可視化。

新合体技:【シュウ&リィネ:因果解体・一刀両断】


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ