26/29
後日談その5:『エレインの耳が止まらない! 禁断の耳かき編』
午後の微睡みの中、テツクズ号のサロン。シュウがソファで一息ついていると、エレインが膝枕を要求するように潜り込んできた。
「……シュウ。……あの、……お願いがあるんだけど」
珍しく俯き、もじもじとするエレイン。その長い耳は、期待と不安で小刻みにパタパタと小刻みなビートを刻んでいる。
「……耳、……掃除して。……シュウの指、器用でしょ?」
シュウは呆れつつも、神の骨を削り出した特製の耳かきを手にする。
「……動くなよ。……お前の耳は感度が良すぎるからな」
そっと耳かきを差し入れた瞬間、エレインの体が「ビクッ」と跳ねた。
「……っ!? ……あ、……う、……すごい……。……音が、……世界が、……解体されていくみたい……!」
パタパタパタ! と、耳がプロペラのごとく高速回転を始める。
「……エレイン、動くと危ないって」
「無理よ! ……シュウの優しさが、……直接脳髄に響いて……! ……あぁ、……もう、……飛んじゃいそう……!」
最後には、エレインは恍惚の表情でシュウの膝の上で蕩けてしまい、その耳は愛の熱で真っ赤に染まっていた。




