表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雨にうたれてるのを見て悲しいきもちになるとき

作者: 歌川 詩季

 ふと。

 雨にうたれてる自転車やバイクを見ると

 悲しいきもちになるけど

 雨にうたれてる自動車を見ても なぜだか

 悲しいきもちにはならない

 おなじ「くるま」なのにどうしてだろう?


 だとしても

 雨にうたれてれる自動車がオープンカーなら きっと

 悲しいきもちになるんだろうし

 ピザとかの配達でよくある

 ルーフつきのバイクだったなら

 悲しいきもちにはならないんだろうな


 どうやら だいじなのは車輪の数でもない

 屋根があるかどうかみたいだ


 屋根は雨にうたれても平気どころか

 その身を挺して だれかを なにかを

 雨から護ってくれるたのもしいやつで

 屋根じたいが雨にうたれてるのを見たって

 悲しいきもちにはならないんだ


 だから ぼくも

 傘をもたないだれかが 雨にうたれてるのを見て

 悲しいきもちにならないですむように

 傘をひとつ貸してやれる余裕まではなくとも

 ひととき雨宿りしてもらえる

 軒下(のきした)くらいはもっておけたらと思う


 だれかや なにかが 雨にうたれてるのを見て

 悲しいきもちになるのなんて好きじゃないから

 放置自転車、可哀想。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 屋根があるか無いかで、感じる気持ちってこんなにも違うものなんですね。  確かに雨ざらしになっている自転車は可哀想って思えるけど、屋根付きの駐輪場の自転車は良かったねと思えます❗  その心理に気付くな…
ならば立て
タイトルが印象的で、惹かれました。 読んでみて確かに……! と共感です。 屋根があるかないか、大きいですね(`・ω・´) 私も軒下を持っていられる人間になれたらいいなと思いました。 歌川さん、ありがと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ