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輿入れ

宮中。国の外れで育った月子には縁の無かった世界だ


都、も言葉で知ってはいても、想像すらつかない

月子の脳内を、色んな可能性が駆け巡る


「女中として、ですか?」


駆け巡りながらも、無意識にそう聞いていた

さとひろと華子は首を振る


そして、2人は御子をお護りするようにと言った

御子に輿入りするように、と


「輿入り…」思わず反芻する


もし、自分が輿入れするにしても影武者の誰かではないのか、と月子は思う


困惑していると、誰が本物なのかは陛下や生母である妃しか分からないのだとさとひろは言った


「ホンモノは一人だけ。でも、妃は全て相応しい家柄でなくてはならない」


さとひろは、今回はこの藤の家から妃を出すことになっていて、遠い親戚の子を都の外から連れてくることにしていたのだと言う


「けれど、誰が御子かも分からない。誰に嫁ぐかも分からない。残念ながら、なりたがる娘がいないんだ」


それに暗殺の危険も、濡れ衣の可能性だってある

妃になるなら、御子が成人されてからだっていいわけだ


それでも慣例として、御子が15になった年に妃をあてがう必要があるのだと


月子は、そんな中で自分はとても都合が良かったから連れて来られたのだろうと思った


月子は今年14になった、年齢的にもちょうどいい


そして、自分はとても運がいいと思った

どこか出来すぎている、と思うくらいに…


そして出来すぎているからこそ、自分の道はそこにあるような気が月子はした

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