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お開き

そのあとは、特に誰も発言することなくお開きとなった


カヤが空気を察して動き、「行きましょう、よろしくお願いします」と、目の前に座る華姫に手を差し出した


華姫は呆気に取られながらも頷いて手をとる


そしてゲン、ひな姫。ヤナギ、千姫。ギン、結姫。マツバ、月子と順に座敷をあとにした


部屋を出ると、マツバが中庭の向こうにある平屋を指差した


「あれがゲンの部屋で」と、それから左回りに指を動かして、中庭の左側奥はヤナギ、手前にカヤ、中庭の右側手前にはギン、その奥が自分たちの部屋だという


「中庭両脇にある、平屋の間には炊事場があって、門の右側は医務室になっている」


「はい」と、とりあえず月子は返事をする


中庭両脇の部屋の向こうには生け垣があって、その向こうには女性の使用人のみが起居する長屋もあるという


「宿直の兵は、1つめの門の内側にある小屋と、今出てきた座敷にいるから安心して」と、マツバはにこやかに月子に微笑みかけた


そしてマツバは、月子の前に立ち部屋へと案内をした


黒い狩衣の、以前殿下に仕えていたという従者はいなくなっており、新しい2人の従者がそのあとに続いた

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