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難多き成人期3  作者: レモン
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第九章 過去の捉え方が変わる

 英語の仕事に就き、それほどストレスなく働けるようになった私が初めに思ったことは、『もっと早くにこの仕事がしたかった。』というものであった。つまり過去に対し、後悔が生じたのである。

 私は病気というよりも、単に進路を選び間違えただけだったのかもしれないと思った。その進路を選んだのは他の誰でもなく自分である。だから、過去の友達に、特に高校生の時に医学部を本気で目指していた友達に対して、謝りたいぐらいだった。

 しかし、選び間違えて良かったこともあったかもしれない。医学部を志望したからこそ、色んな出会いがあったし、つらくて苦しい中にも嬉しくて楽しいこともあった。さらに病気になっていなかったら、留年もしていなかっただろうから、病気になって良かったと考える時もある。だって、留年していなかったら、解剖班の友達やサムに出会えてなかっただろうから。

 こんな風に過去への誤解や後悔は次第に解決していき、私はさらに心を安定させることができるようになった。悲しい時でも、落ち込み過ぎないように自分なりに工夫できるようになったし、神様に感謝したいことがまた一つ増えたような気がして嬉しい。

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