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第三部  僕の心臓が動いていることと、僕が狙われだしたこと    作者: 狼の土偶
第二章 え⁉ 異世界に召喚が現実にあるの?
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失恋していた悟

「翔、もしも、相田のことが少しでもいいと思うなら、付き合ってやってくれ。俺のことは気にしなくていいから。相田が幸せならそれでいいんだ」

 ない、ない、絶対にないと言いたいところだけど、なんて言っていいか分からない………。

「悟、翔平にそんな余裕があると思うか? つーか、俺も友達の好きな子なんてマジ無理だ。しかも、自分が好きなわけでもないんだしな」

「まあ、そうだな————翔、悪かった」

「いや、なんだか…………こっちこそ、ごめん……」

「そう言えば、泰河は、今日は来ないんだな」

 悟が話題をそらすように、泰河の名前を出した。

「ああ、泰河は友達と過ごすらしいよ。またこっちに戻ってこられなくなるかもしれないし、友達との時間も大切にしたいみたい。泰河も大変だよね」

「召喚とかってスッゲー楽しそうだけど、実際にあったらやっぱ困るわな」

「泰河はいい家族もいるのにね。泰河がいなくなったら家族はどうなるんだろう?」

「結構、残酷だよな。泰河の様子だとそんな風に見えてこないけどな」

 まだ、僕と泰河が逆だったら良かったのにと僕は思ってしまった。僕なら、悟や樹と仲良くなる前の高校生の僕なら、誰も気にしなかったはず————そう言えば、さくらはこうなる前から、僕を気にかけてくれていたって言っていたっけ————。



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