第五十話 『旅立ち』
『アストラル・ライフ』序章ファニール編、終幕です。
祭りから2ヶ月が過ぎたベルタの街でエリアは工房を訪ねていた。
「カエンさん来ましたよ」
「おう!エリアか待ってたぞ」
カエンの工房、エリアは旅の準備としてカエンに防具の修復と強化、武器の手入れを頼んでいたのだ。
武器はほぼそのままで研ぎ直しただけだが、1つだけ改良された所が有る。それは柄の部分に宝石が填め込まれていたのだ。
「カエンさんこれは?」
「それは魔晶石だ。強度と斬れ味を保つ為の強化魔法が込められてる」
魔晶石。魔力を含んだ鉱石だ。大きさや純度で価格は様々だが安い物でもない。
「でも、これ」
「なに、旅に出るお得意様への手向けだ。斬れ味が落ちにくいからって手入れは忘れるな。あとベルタに戻ったら必ずワシの所に持って来い」
カエンは次だと奥に誘って防具の説明を始めた。
防具はこれまでに手に入れた素材を奮発して強化を行なった。一部素材を変えたり、追加したりで全体的には軽くなったが逆に防御力が上がってるらしい。磨り減っていた靴底も張り替えて新品同様になった。
ブレストアーマーは完全新作で薄くて軽いが以前の物とは比べ物にならないくらい丈夫になったそうだ。
ただ・・・。
「カエンさん、これ・・・」
別室で着替えたエリアは新しい防具に困惑した。
「ん!?なんじゃ注文通りじゃろうが。なかなかの上物素材だからのワシも思わず力が入ったぞ」
楽しそうに語るカエン。最高傑作だと色々説明してくれるのは良いが、以前よりも露出が増えてるのが気になった。
特に気になるのはミニスカートだ。
「何を恥ずかしがっとる。アンダーウェアは穿いとるじゃないか」
そう、中には見せパンというかブルマーの様な厚手の物は穿いている、穿いているがこれはイケナイ。
「まぁ、そうですけど・・・」
今回はアンダーウェアとセットでこれまで半ズボンとスパッツの様なアンダーウェアだったのだが、カエンの用意したウェアはミニスカートとブルマーの様なウェアに変わってるのだ。しかも生足で肩にお臍まで出てるし・・・。
「ウェアは前のを使いますね」
一人で旅に出るのに、うら若きエリアの体でそんな露出の高い服を着てたらトラブルの元だと説明したら、店の置くからえ~、と残念そうに嘆く声が聞こえた。
店の奥を窺えば、祭りの時双剣と防具を貸してくれた2人の少女がこちらを覗いていた。
「ツェリちゃんにククちゃん!?」
ウェアを選んだのはこの2人らしい。カエンはウェアに関してはノータッチだった様だ。
「2人がどうしてもと聞かなくてな」
どうもカエンさんはこの2人に甘いのか?いや、もしかしたら子供に甘いというか優しいのだろうか?
「エリアお姉様は美しいのですから、これくらい普通なの!」
(いや、若い女性が一人旅をするのにこんな肌を露出したらダメでしょ?)
「お姉様は美人だから、隠すなんて勿体無い!」
(いや、だからこそ要らぬトラブルを避ける為に隠したいって言うかね・・・)
クク、ツェリの説得をあ~だこ~だと掻い潜り、結局エリアはウェアは新しく別の物を見繕った。動き易そうな裾の長めの半袖の服と長ズボンでサイズは調整が必要だったので明日までに直して貰う事となったので武器と防具だけ受け取ってお店を後にした。
「今度は私がかっこいい双剣を作りますなの~!」
「必ず、可愛い装備を作ります!」
「「だからまた来て下さい!」」「なの!」
「必ず戻ってくるから、心配しないで」
勢い良く手を振る2人に困った様な笑顔で手を振り替えした。
そして、今エリアはアフィ達と一緒に王都に来ている。
今日は女王様との約束を果たす為の登城だ。
「皆様、女王様達がこちらでお待ちです」
案内された部屋は謁見の間ではなく王城の奥、王族の住居スペースに有る大きな応接室だった。
「遂にこの日が来ましたね、エリア」
「はい、女王様」
エリアは傅いて、恭しく頭を下げた。
「貴方の決めた事です。止めはしませんが寂しくなりますね」
「申し訳ありません・・・」
「気にしないで、ただ娘が寂しがると思うとね」
「そう言えば、今日は姫様は?」
困ったというか呆れたというかそんな顔で女王様はファムの不在を教えてくれた。
「そうですか・・・」
エリアもファムの顔が見れないで残念と気落ちする。
「気分が変われば来るでしょう。さて、約束通りこれまでの貴方の功績に対して報酬を与えたいと思います」
「ありがとうございます」
恭しく頭を下げる。
「本当なら公式に褒章を渡したいのですが・・・」
「それは、色々と困りますので」
「爵位とか要らない?」
「それこそご辞退申し上げます」
「仕方無いですね、貴方の意思は最大限尊重しますよ~」
横を向いて口を尖らせるミリィに呆れる一同。
「全く、欲が無いのだから」
申し訳ありませんと頭を下げるエリアを誘って女王はテーブルに移った。
そこには既に3人の大臣達が座っている。
「エリアよ、ここでは其処まで畏まらなくても良いのだぞ」
ミミズクの顔をしたヴァリウ内務大臣が温和な表情で手招きする。
「しかし・・・」
確かに女王も最初だけで、途中から話し方が素になっていた。
「お主はアフィの家族。ならばワシらも家族の様なものじゃよ」
「そういう事だ」
ブランバイス外務大臣もダイン軍部大臣も気さくに話してくれるがやはり畏まってしまう。エリアの中身、葛城涼は何処にでもいる小市民なのだ。
「そう言われても困っちゃいますよね~。でも~、少しは緊張を解いても良いと思いますよ~」
何時もの微笑みを浮かべながらエリアの肩に後ろから手を置いてララが席に着く様にエリアを促した。
そして、紅茶とお菓子の乗せられたテーブルに幾つかの箱が置かれていく。
「貴方の旅の助けとなる品を色々考えたのよ」
そう言って女王は2つ有る小さな箱の内の1つを開いて見せた。
「それは?」
小さな箱の中に入っていたのは如何にも高そうな装飾の白銀の指輪だった。
「この国内で通用する通行許可証にもなる身分証明証よ。大公とはいかないけど侯爵くらいなら動かせるわ」
「いや、その上って公爵と大公だけだからな」
ケンタウロスのダインが突っ込む。
「国外でも国の使者としてそれなりの待遇で扱ってくれるわよ」
「言っておくがの、同盟国で同等。他国でも国賓扱いくらいはされるからの」
ブランバイス外務大臣も楽しそうに怖い事を言う。
「こんな、凄い物ではなく、普通の通行手形とか・・・」
エリアの反論など聞く耳持たず、女王は楽しそうに説明を続ける。
そしてこっちが、と開いた小箱には紅い小さな宝石が填った質素だが美しい指輪が入っていた。
「ふっふ~ん、これはね~」
「次元倉庫の指輪よ。容量の大きさから別名『無限倉庫』」
大いに勿体ぶらすつもりだったのに、アフィにばらされて驚くミリィ。
「もう私が説明しようと思ったのに~」
プンプンという音が聞こえそうな勢いだ。
「あの次元倉庫って?」
エリアは取り合えず機嫌を取ろうと話を戻す。
「空間魔法の1つでね、その魔法を付与した指輪がそれなの」
「ゲームに出て来るアイテムボックス見たいな物かな?」
「アイテムボックス?」
ルルがエリアの横で聞き慣れない言葉に首を傾げる。
「あ、いやなんでもないよ。で、どの様な効果があるのですか?」
「名前の通り道具や荷物を別次元に収納する魔法よ、これさえあれば旅も楽になるでしょう?」
少し満足気に胸を張る。
「生き物は入れられないけど、中の時間は止まってるからアイテムの状態は維持されるの、食材が腐ったりしないって便利でしょ、あと内容量はお城が1つ入るくらいあるわ」
「は!?え!?お城?」
「国宝級よそれ」
「こっ!?」
「私が前にあげたやつだけどね」
「あげたって・・・」
とんでもないセリフの連発である。
「古代魔法遺物って言って、昔の超大国の遺産とか神が創った宝具とか言われてるわ」
国宝級の古代魔法遺物。しかも容量が桁違いだ。
次元倉庫は製作者の技量で容量は様々だが、このアイテムは規格外にも程がある。
「こんな貴重な物は頂けません!」
「良いのよ、そんなに入っても使わないし、先日別のが手に入ったから」
(こんな超レアアイテムがもう1つ!?)
「『異界の宝物殿』って言うんだけど、私達はこれで十分よ」
「・・・」
(それ、キラファ達の教会に有ったやつー!)
「次元収納みたいなアイテムは珍しいけど、大きな商会や冒険者は持ってる物だから普通に使っても大丈夫」
「容量はどんなに大きくても倉庫1つ分程度だけどな」
「冒険者の持ってるやつは精々馬車1台分だ」
アフィの説明に、ヴァリウとダインが追加してくれる。
「そして、これがマジックテントよ!」
「マジックテント?」
「このマジックテントは見た目はただのテントだけど中は広くてバス、トイレ、キッチンまで付いた優れものよ」
見た目4人家族用のテントに似ているが中は次元魔法で作られた空間でバス、トイレ、リビングキッチンと4つの寝室となっている。
「土魔法でガタガタな場所でも水平を保ちつつ地面に確りと固定され、風魔法で室内は消臭され防壁でどんな雨や強風、攻撃も受け流すのよ。しかも魔法照明と温度管理、警報装置付き!」
「警報装置?」
「テントに悪意や殺意の有る魔物や人が近付くと教えてくれるの。女の子の旅は危険が付き物だからね」
「他に調理道具に食器、食料に毛布やタオル等々冒険に必要な物を次元倉庫やテントに入れて置いたぞ」
エリアは料理も出来るそうだから、良い道具を揃えたとブランバイスが幾つか説明してくれる。
「回復薬や毒消しも沢山入れといた。あとロープや松明にランタン、つるはしなんかも一応な」
序に紙と便箋や王家の紋章の蝋印まで入っているらしい。ダインにしては意外なチョイスだと思っていたら、偶に手紙を出す様に全員から言われた。
「じゃあ、次元倉庫の指輪に魔力を流して契約しましょう」
「契約ですか?」
「ええ、前の持ち主つまり私は既に解約したからフリーの状態なの。だからエリアの魔力を流してエリアしか使えない様にするのよ。勿論解約もエリアにしか出来ないわ」
「なるほど」
エリアが集中して宝石部分に魔力を流し込むと、其れまで無機質だった宝石の輝きが変わった気がした。
「はい、完了」
「ありがとう御座います女王様」
「良いのよ、これは貴方がこれまで行なった業績と功績の正当な報酬と私の私情も兼ねてますから」
「え!?私情ですか?」
訝しげに女王の表情を見た。
「ええ、それだけ大容量の次元倉庫なら沢山お土産を入れても大丈夫でしょう?」
お城を埋め尽くす程のお土産って・・・。
「行く先々で沢山の物を見て、沢山の者と出会う貴方が良いと思ったものをそこに入れて持ち帰って来なさい」
ミリィは立ち上がりエリアを抱きしめた。
「それって」
「区切りが付いたら必ずここに戻って来て旅の話を聞かせて頂戴」
女王の優しい眼差しにエリアの姿が映り込む。
「女王様・・・」
エリアも思わずうるっと来たかに見えた。
「で、本音は何です?」
思わずジト目になる。
「お・・・お土産も楽しみにしてますよ。特に各地の名物料理とか食材とか」
視線を外す女王に、皆が思わず笑ったり呆れたりしてしまう。
そんな時、突然ガチャリとドアの開く音がした。開かれた扉には王女のファムが立っていた。
「ファムちゃん・・・」
おずおずと歩いてエリアの所まで来るファムに思わず椅子から離れ、膝を付いて迎えた。
「これ」
胸の前でぎゅっと抱きしめていた手を開くと其処には綺麗な手作りペンダントが載っていた。
「これは?」
「御守りです。私の鱗で作りました」
何か怯える様な不安げな上目使いでエリアの顔を見た。そこには嬉しさのあまり顔が緩んでいるエリアが居て、ファムに抱き付いた。
「ありがとう、大事にするよ!」
その後ヴァリウ、ブランバイス、ダインの3人からもまだまだ入るだろうと色々と貰ってしまった。
それらを次元倉庫に入れていると再び扉が開かれた。
「エリアさん!」
「モウラ!?」
走って来たのか肩で息をしているモウラが女王に頭を下げてから室内に入ってきた。
「あの旅に出るって聞いたので」
そう言ってモウラは両腕に抱えた旅に役立ちそうな本を数冊と地図をテーブルに置いた。
「あと、これも貰って下さい」
モウラが取り出したのは、羽毛を透明な樹脂の様な物で固めたブローチだった。
「これは?」
「私の羽で作った御守りです。飛び道具や魔法から守ってくれる防御魔法が掛けてあります」
「ありがとう、大事にするね」
心配してくれるモウラの頭を撫でて、宥めつつもエリアは皆の好意に感謝した。
この後宴席が開かれ、王城に泊まる事となった。その間もファムは言葉数少なく塞ぎ込んでいたので色々声を掛けたが、こればかりはどうしようもなかった。
「それでは行って来ます」
「気を付けて、必ず戻って来なさい」
「はい・・・」
ファムは朝食の時も塞ぎ込んだままで、結局そのまま見送りにも現れなかった。
「ごめんなさいね、ちゃんと挨拶する様に言ったのだけれど・・・」
「いえ、寂しく思ってくれてるのは嬉しいので。でもやっぱり顔を見たかったです」
「エリアも寂しがってたと、あの子にはちゃんと伝えておきますね」
「お土産を楽しみにしててって伝えて下さい。では、行ってきます!」
大きく手を振り、皆との別れを惜しみつつも見知らぬ世界に心躍らせ城を後にする。
エリアを乗せる馬車は街道を西へと向かって走っていた。その先には獣人の国クオリオン王国と隣接する街、ディアンがある。
ディアンの西にはクオリオン王国の約半分を占める広大な森が広がっているのだ。その森には色々な種族の村が点在していて、クオリオンの王家でも完全には把握出来てないという噂だ。
エリアはディアンからその森に入り、その森に有る湖を目指す事になったのだ。
本当はベルタからクオリオンに入る予定だったのだが、女王様から湖に住むアルティキュアスにと手紙を預かったからだ。
ガタゴトと進む馬車の中、エリアは小さな袋から木の実を取り出して口に含んだ。
コリコリとした食感とピーナッツの様な味と甘みが美味しい。
昨日、教会でキラファと会った時に貰った物だが、これに塩かバターを掛けるのも良いよねと思う。
「今度再開した時には教えて上げよう」
キラファやトゥク達の顔を思い出して、少しだけ寂しくなる。そして、今日会えなかったファムの顔も思い出していた・・・。
旅に出たばかりなのに案外早く戻ってくるかも、と自嘲した。
馬車は順調に進みディアンの街に到着。
ディアンで1泊すると早朝、何処から漏れたのかディアン領主に招待されどうしてもと懇願され、結果更に2泊する事になった。
昼は街の観光、領主との歓談と楽しんだが、夜は馬車の改良を考えた。
多少慣れもしたが、馬車の乗り心地は最悪なのだ。
そして、4日目の朝領主家族に見送られクオリオンへと歩き出す。
領主の子息に色目を使われたり、街でちょっとケンカに巻き込まれたりしたが初めての街は楽しかった。
ディアンの領主から湖の情報を得ていたので直接湖を目指す。確りとした街道は無かったが未整備の道が有りその道なりに行けば最初の村、パッチェ村が有るらしい。
「さて、行きますか」
軽く登りになっている道を進むと、程なく丘の最上部に辿り着きそこから広大な森の入り口が見えた。そしてこの辺りが国境になるそうだ。
「遂にクオリオンに入国か・・・遂に異世界漫遊の旅が始まる!」
意気揚々と一歩踏み出そうとした時後ろに何かの気配を感じた。何が・・・?と振り向くと衝撃と共に行き成り視界が遮られた。
「なっ!?」
慌てて顔に張り付く何かを掴んで剥がすとそれは1匹の猫だった。
「にゃ~」
まだ幼さの残る、白い毛並みが美しい猫だった。
「猫・・・かな?」
何故疑問形かというと、その猫には毛並みと同じく白い翼が付いていたのだ。
「アナライズ」
アナライズは鑑定と云うより記憶の奥底の記憶を呼び戻す魔法だ。だから知らない物の情報は予測値でしかない。
だが、一度でも記憶した情報なら本人が忘れている事でも鮮明に思い出せる。そういう魔法だ。
そして、エリアは旅に出るに当たって様々な本を読んだ。その中には当然動物や魔物の本も有った。
「あ、出て来た」
翼猫かなり希少な動物だ。
ステータスは大した事無いが、魔法が使え魔力値も高く頭も良いらしい。
「しかし・・・」
翼猫を持ち上げ目をジッと見る。
「・・・///」
思わず目を反らす翼猫。
「君は何でこんな所に居るのかな?」
翼猫は何も答えず横を向く。
「は~、会えて嬉しいけど、こんな所に一人で居たら危ないから帰りなさい」
エリアは翼猫を抱きしめてから地面に放すと、頭を撫でて、ちゃんと帰ってくるから、またね!と歩き出した。
しかし、翼猫はエリアの言葉を聞かずふわりと飛んでエリアの肩に乗って来る。
「ちょっと!?」
肩の上の翼猫を捕まえ様としたが躱され頭の上に乗られた。
「もしかして付いて来る気?」
頭の上でにゃ~と肯定の声を上げる。
「ちゃんと許可は取ってる?」
「にゃ、にゃ~ん」
何か誤魔化す様な雰囲気だが肯定の様だ。
「全く・・・」
呆れたという風に溜息を吐いたがエリアの表情は嬉しそうに口元が緩んでいた。
頭に翼猫を乗せたまま歩き出す。
「その翼目立つから消してね、ファムちゃん」
「・・・!?」
翼猫は息を呑んだが、素直に翼を消しつつ「にゃ~ん」と、とても可愛く鳴いたのだった。
『アストラル・ライフ』序章ファニール編、終幕です。
(広げるだけ広げた風呂敷を回収するのはいつの事やら。最低でも周辺6カ国を巡るわけですからw)
今後は『豆太郎と僕 異世界転移 勇者豆太郎と巻き込まれた僕』をがんばりつつ他の作品も上げていきたいと思ってます。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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※無断転載・無断翻訳を禁止します。
異世界の知識や何やらを得て、遂に葛城涼の異世界諸国漫遊記の始まりです。
この後訪れる獣人の王国クラリオン編はまた、何れ。
『豆太郎と僕』はまだまだ続きますので、其方もよろしくお願いします。




