異世界吸血鬼と勇者と魔王のダンジョン攻略 【異世界編】
邪神討伐後のとある日、私たちはダンジョンに遊びに来ていた。
ダンジョン方略は邪神討伐後も遊びでよく来ている。その時上田先生が参加することが少なくなった。
理由としてはみんなが強くなってきたってのもあるけど、魔王メアリーと魔王ルシフェルが遊びに来て一緒にダンジョン効力することが多くなったからだ。
なので今日もメンバーは私と凪咲、仄香、冷香、メアリーにルシフェルの六にで来ている。
ステータスプレートのパーティー登録機能は五人まで出来るけど魔王二人を除老いた私たち四人でしかしていない。
基本的魔王二人は保護者みたいな感じで私たちを見てくれていて、モンスターを倒した時の経験値も出来るだけ多く取れるようにしている。
「みんな準備はいいー?」
10階の扉の前までやってきた私たちは準備を整えボス戦に挑む。
この10階のぼすとはもう何回も戦っているので行動パターンも大体把握しているので、今の私たちなら油断しない限り余裕で倒せる相手だ。
仄香が明けた扉に入る。
10階は直径20メートルくらいの広い広間でボスが一体いる。
ここのボスはミノタウロスみたいな牛頭のモンスターだ。
だけど今日はいつもの牛頭が見えない。
「あれ~?どこにもウシいないよ~?」
みんあが部屋を見渡す。
「気をつけろ!特殊モンスターだ!」
もしかしてまだポップしてないのかな?と思っていたら急にメアリーが叫ぶように中二を促してきた。
特殊モンスター?
ダンジョンにはごく稀にしかポップしないモンスターがいてそれを特殊モンスターという。
その中には特殊な力を持つものもいるらしい。
「あそこ…‥」
ルシフェルが暗闇を指さした。
その直後部屋全体が明るくなる。
「何あれ?鏡?」
そこにいたのは全長5メートルくらいの鏡のモンスター。
大きな楕円形の鏡の上に一対の赤い目。下からは悪魔の尻尾のようなものが生えている。
「あれはマジックミラーだ」
何その魔法を跳ね返してきそうな名前。
メアリーから聞いた情報だと名前の通り魔法攻撃を跳ね返してくるらしい。
「それじゃあ私は攻撃しない方がいいかな?」
魔法使いの冷香が訊いてきたのでウ頷いて答える。
冷香には今回バフなんかをメインにしてもらうことにする。
「レベルは15。特殊能力が魔術反射だって」
凪咲が自身の特殊能力鑑定の結果を教えてくれる。
魔術反射って、この鏡はエルフやケモミミっ娘にでも召喚されたのだろうか。
奴隷魔術だけは使わないしよう。
そんなの使えないけど。
そんな冗談は置いておいてレベル15か。
私以外のみんなは全員40を超えているので余裕だろう。
本来ここにいるはずのミノタウロスも15くらいだしレベルはあまりかわらないのかも。
「打撃ならいいんだよね。なら私が先に行くよ」
巨大な自部の身体くらいあるハンマーを片手に鏡モンスターに突っ込む。
思いっきり振りかぶってから殴る。
すると物凄いガラスが割れるような大きな音がして鏡モンスターが砕けた。
「あれ?倒したの?」
あまりの呆気なさにぽかんとしてしまう。
本当に倒せたのかと鏡モンスターを見ていると他のモンスター同様塵のように消えていった。
「こいつは打撃に弱いからな」
メアリーが理由を教えてくれたけどいくらなんでもあっけなすぎる。
「ミコー!あたしも戦いたかったのにー!」
文句を言う仄香は置いておいて出てきた宝箱を開ける。
手ごたえなかったのは残念だったけど宝箱の中はきになる。
「指輪?」
宝箱の中に入っていたのは指輪一個だけだった。
たったこれだけ?
「おぉ!すごいな!」
メアリーが驚いているが何がすごいのか全く分からない。
この指輪がそんなにすごいのだろいか。ルシフェルも「巫子お姉ちゃんすごい」と目をキラキラさせている。
指輪…‥
なんか分かったかも。
「巫子ちゃん!これ魔術反射の指輪だって!」
テンションマックスの凪咲の言葉にやっぱりと思う。
倒した敵の網力のアイテムは定番だからね。
でも…‥魔術反射の指輪って…‥・。
「これで巫子ちゃんも召喚されて奴隷ハーレム作れるね!」
「作らないしもう既に異世界召喚はされてるから!」