デリシャスパーティーヴァンパイア
とある日。
私たちはいつものように楽しくファミレスでご飯を食べていた。
「このランチ、美味しいですの」
カレンが食べていたのはお子様ランチ。
メニューを見ているとき色々なものが乗っているからと選んでいた。
異世界人のカレンにはとても豪華に見えた三田だね。
そしてそのお子様ランチを食べたカレンガとても幸せそうに感想を述べる。
うん。とっても素敵な笑顔だ。
その笑顔が尾があれば私のご飯のおかずはいらないくらいだよ。
「巫古ちゃん、顔が気持ち悪いよ?」
カレンの幸せそうな凍を見て言うと、凪咲がそんなことを言ってくる。
「気持ち悪くないよ!?」
そしてそれにいつものようにツッコみを入れる私。
「ハンバーグ美味しい!」
「お姉ちゃん、ソースついてるよ」
私たちのやり取りは無視して、ハンバーグを頬張る姉の仄香。
その姉の頬についたソースをハンカチで拭う妹の冷香。
そんな感じでワイワイと食事を楽しんでいた。
けど、そんな楽しい時間は唐突に終わってしまう。
「あれ?美味しくなくなりましたの」
今まで幸せそうに食べていたカレンが不思議そうな顔で呟く。
「あれ?あたしのもだ」
それに続き仄香もカレンに同意する。
それから他の皆も同じ結果に至った。私も含めて。
「レシピの妖精でも奪われたのかな?」
頭に浮かんだことが漏れる。
急にご飯の味がおかしくなるなんて、あの作品を思い出してしまった。
「でも、特定の料理じゃないよ?」
私の呟きを理解してくれたのは凪咲だけ見たい。
他の皆は首を傾げるだけだけど、凪咲だけは乗っかって意見を述べてくれた。
「それはそうだけどさー」
でもじゃあどうして?
そんなことを思っていると店内にいた一人の男性が声を上げる。
「おい、なんだこの料理、まずいぞ!」
被害は私たちだけじゃないみたい。
駆け寄った店員に文句を怒った様子で言っていた。
でも、この人。
(ふ、こうも簡単にまずくなるとはな。これは成功だな)
なんてことを小さい声で呟いていたのだ。
私の地獄耳には丸聞こえだ。
その男の人のそばまで歩いていき、攻めら荒れている店員さんを庇うように立つ。
「なんだ、お前?」
「これ、何?」
恐らくはご飯の味を変えたと思わせるものを取り上げる。
何かの入った小瓶だ。
「か、返せ!」
と、手を伸ばしてきたけど華麗に回避する。
「これで味を変えたんだよね?これは何?」
「く、くそっ!」
小瓶に目をやりながら再び問い詰めると男は逃げ出してしまった。
逃げたところで追いつくのは簡単。
何せ私は吸血鬼。一般人とは身体能力が桁外れなのだから。
けど、いいこと思いついた。
せっかくあの作品みたいなんだし。
「ヴァンパイアフィールド!」
頭の上で手を合わせて宣言する。
それと同時に不思議な空間が展開された。
私たちの居た店内とは全く異なる空間で、周りを見渡すと、何もない荒野と虹色の空が広がっている。
「な、なんだここは!?」
逃走した男の府とが驚いて立ち止まり周囲を見渡している。
「「「え?」」」
そしてそれはカレンたちも同じだ。
「巫子ちゃん、これって……」
当然のように犯人に気づく凪咲。
ジト目を抜けられた。
この不思議空間は霧化の応用で私がつっくたものだ。
やっぱり部隊もしっかりと整えないとね。
吸血鬼の変身の能力を駆使して体を発光させる。
今来ている服も変身能力で変化させ巫女服風の魔法少女っぽい服にし背中からコウモリのような羽をだした。
「煌めく八重歯、キュアヴァンパイア!美味しい血、いただくよ!」
決めポーズで宣言。
そんな私に皆ジト目だった。
何か言ってよ……。
そんなこんなで男の人をとらえて無事解決。
小瓶の中身は香辛料でした。ご飯がまずくなる。
それが空気中に舞ってしまったみたい。
皆で改めて美味しいご飯を食べて笑顔になる。
やっぱりご飯は笑顔でなくちゃ。




