異世界ヴァンパイア戦争 【異世界編】
邪神を倒してからの異世界でのとある日。
私、凪咲、仄香、冷香の四人で街をふらふらと歩いていた。
「ねぇ、この先何かあるのかな?」
仄香がそう言いながら薄暗いい横道を指さす。
わくわくとした様子で全身から行きたいと言っている。
「お姉ちゃん、行きたいの?」
「うん1」
妹の冷香が訪ねるとやはり行きたいみたいだ。
「でも薄暗いし、何もないんじゃないかな?」
凪咲が首を傾げながら呟く」
「でもこういう所こそ、隠れた名店がありそうじゃん!」
「流石ミコ!分かってる!」
やっぱりそういう所には何かがあるのがお約束だよね!
「あっ!ココ見て!」
特に反対意見もなかったので横道に入ってから少し歩いた所にピンク色のドアを見つけたので皆に声をかける。
「えっと……ここ?」
「薄暗くて見づらいけど、確かにピンクのドアがあるね」
「やっぱり!」
私は暗くても見えるけど、皆には少し見づらかったみたいで、言われて気づいた感じだ。
そんな中でも私と同じように仄香はテンションを上げる。
「でもこれ、はいっていいの?」
「大丈夫だよきっと!ダメだったときは謝ればいいし!」
妹の不安げな言葉にポジティブに返し、そのまま妹の手を取ってドアを開ける仄香。
「もう、仄香は仕方ないなぁ」
やれやれといった風に入っていった仄香に続く。
「そんなこと言って、巫子ちゃんも入る気満々だったでしょ」
……。さざ、この向こうには何があるのかなー?
やっぱり隠れた名店なのかなー。
「いらっしゃいませ!」
おぉ!やっぱりお店だったみたい。
店員さんらしき人物が元気よく出迎えてくれる。
そしてなんとその店員さんはメイド服だ。
「わぁ、メイドさんだ!」
「……異世界にもこういうお店あるんだね」
店内を見渡せば明るく彩られた空間に、数人のメイドさん。
まるでメイド喫茶のようなお店だ。
「お嬢様方、お席にご案内いたします」
メイドさんに席に案内され四人で机を囲って座る。
「やっぱり隠れた名店だったね」
「そうだね!入ってきて良かったよ」
私と仄香はテンション高くわいわいと話す。
「……でも、何でこんなところにお店が?」
「……だあも分かりづらかったし、何かおかしいよね?」
凪咲と冷香は何か怪しそうにこそこそと話しているけど、隠れた名店なんだしこんなもんだよね。
「お城のメイドさんたちは、あんまりキラキラした感じじゃないから、ここのメイドさんを見てると楽しいね」
「そうだね。お城のメイドさんたちは、家事とかが仕事のプロなんだろうけど、こういうお店のメイドさんは、萌えの所謂ジャパニーズメイドだからね」
「そっかー。それじゃあ掃除とかはしてくれないのかな?」
「あはは。訊いてみれば?」
ななて、仄香とわいわいと会話を楽しむ。
訊いてみればなんて言ったけど、もちろん帰ってくる言葉はNOだろう。
「すみませーん」
「御用でしょうか?」
「掃除をお願いできますかー?」
もちろん仄香も冗談で言ってるのだろう。
冷香は申し訳なそうな顔をしているけど、このメイドさんも冗談だってわかるよね。
そう思ったんだけど。
「……そちらの御用でしたか。それで対象は?」
あれ?掃除もやってくれるの?
まさかの予想外の返しに少し戸惑ってしまう。
それと何か雰囲気が変わったような……。
「え、えっと……あたしの部屋?」
「あぁ、既に仕留めているのですね。後片付けで宜しいですか?」
「う、うん」
?なんか違和感を感じる。
仕留めるって何?
仄香も少し動揺してるみたい。
「おひとつで宜しいですか?」
「数?」
ひとつって何の?
「死体の数です」
……なんか、危ないお店だったみたい。
もしかして、掃除ってそういうこと!?
このメイドさん、暗殺者とかそっちの人!?
「死体?」
ふいに出てきた単語に首を傾げる仄香。
「……失礼ですが、死体の後始末の依頼では?」
「なにそれ!?」
「……では、掃除とは」
「だから普通に部屋の掃除だよ」
「……」
どうやらメイドさんもお互いの話の内容の違いに気づいたみたい。
「ねぇ、巫子ちゃん、これやばくない?」
「うん」
凪咲に頷いて返す。
このまま無事帰れるかな?
余計なことを知ったから口封じとかされないよね?
そんなことを思った時だった。
私の胸から激痛と共に剣が生えてくる。
「がっ!?」
「巫子ちゃん!?」
「こちらの落ち度で申し訳ないのですが、皆さまには冥土にいってもらいます」
最悪の展開になってしまった。
「皆、構えて!」
メイドさんの言葉に凪咲が声を上げる。
「え?」
「お姉ちゃん、早く戦闘態勢!」
仄香は戸惑っていてぽかんとしてるけど、冷香は冷静に状況を把握する。
「おや?抵抗しますか?たった三人でこの人数に?」
周りを見ると十人以上のメイドがそれぞれ武器を構えている。
それと私が数えられてないけど、まだ生きてるよ。
それと、某アキバの武闘派メイドたちを思い出してしまう。
このメイドさんたちも冥道なのだろうか。
さっき冥土っていってたし。
「巫子ちゃんの仇は私がとる!」
「いや!死んでないかね!?」
「ッ!?」
身体に刺さった剣を抜いて凪咲にツッコむ。
あぁもう、また服がダメになったよ。
まあでも、刺されたのが他の子じゃなくて良かった。
結局私たちは全員無事にメイドさんたちを拘束した。
私が元気なっ子とに驚いている隙に数人を倒して、その後も案外楽にすんだ。
そしてこの人たちは、黒い組織グループの人たちだったみたいで、国王陛下とかから感謝された。




