きゅうけつきのうた
とある日、私とカレンが部屋である時のことだった。
テレビを見ていたカレンが突然声を上げる。
「た、大変ですの!」
「どうしたの!?」
何か慌てた様子のカレン。
私はテレビを見ていなかったのでカレンが何を見ていたかは知らない。
カレン、何見てたんだろ?
「ワタクシ、吸血鬼になってしまいますの!?」
「?」
えっと、どゆこと?
カレンもすこし混乱しているのかワタワタと慌てている。
何でカレンが吸血鬼になるの?
吸血鬼に噛まれたとか?
いや、私は噛んだこともあるけど、カレンを吸血鬼にした訳じゃ無い。
うっかり、吸血鬼にしたとかじゃないよね?
ははは、まさかそんなはずはない。
無いはずだ。
どうしてそう思ったのか、今までカレンが見ていたテレビを見る。
そしてテレビを見て、何となく理解した。
カレンが見ていたのは、夜更かしをする少年と吸血鬼の某アニメだった。
あー、何程。
「大丈夫だよ、カレンは吸血鬼にならないから」
落ち着かせるように言ったんだけど。
「でも、恋した吸血鬼に血を吸われると吸血鬼になるって……ワタクシ、巫子に恋していませんでしたの?」
段々と悲しげな顔になぬてきくカレン。
今にも泣き出しそうだ。
「違うから!これはアニメ、飽くまで作り物!フィクシャンだから!」
この世界にきてまだ日の浅いカレンは、まだテレビ番組の中にフィクションの作品があると理解していても、たまに区別がついていないときがある。
ドラマとかアニメとかでも、たまにノンフィクションの作品があるからだ。
多分私という吸血鬼が身近に居たせいで、この作品がノンフィクションだと思ったのだろう。
「そ、そうですの?」
「そうそう」
「ワタクシは、巫子が好きですの?」」
「そうそ、……」
カレンの不安がない質問に頷いて返していたけど、
恥ずかしいんだえど!
自分のことがあなたは好きだよって言ってるみたいで、そごく恥ずかしいんだけど!
「そうですの!ワタクシは巫子が大好きですの!」
頬を赤く染めながらそう言うカレン。
そして私の額に軽く唇を触れさせ、ニコッと微笑む。
やっぱり恥ずかしい!
こんな美人の人に好きとか言われてキスされるとか、滅茶苦茶照れるんですけど!




