まちカドきゅうけつき 【異世界編】
とある異世界での日。
今日はいつものパーティーでダンジョンに来ていた。
そしてとある階層のとある一室。
「何あれ?」
その一室に入って私たちは全員首を傾げる多。
部屋の中にはモンスターの姿が一切ない、
部屋の中にあるのは一つの台と、その上に置かれた小さな置物だけ。
「罠だよね?」
首を傾げながら言葉を漏らす冷香。
それに皆が頷く。
「よし、それじゃあ巫子ちゃん、確かめてきて!」
皆が罠だと共通に意識したところで凪咲が提案してきた。
「なんで私!?罠だと分かってて何でいかせるの!?」
いつも道理にツッコむ私。
「だって、巫子ちゃんだった罠にかかっても大丈夫かなーって」
「そうかもだけど!」
確かに私は不死身の吸血鬼だから罠とかかかっても死ぬことはない。
でも!痛みとかは感じるんだからね!
痛みとかなかったとしても、いつも何か面倒なことになるんだから。
それでも危険なので私が確認するしかないんだけど。
「分かったよ!行けばいいんでしょ!」
ゆっくりと台に近づき置物に手を伸ばす。
置物は円柱状でペットボトルくらいのおおきさ。
その側面に3つのくぼみがあって顔のように見える。
何か見たことあるような見た目だな。
そう思いながらも置物を手に取る。
すると置物が眩しく光りだした。
『ふはははは』
光が収まったところで誰かの笑い声が聞こえて来る。
その声は私の手の中から聞こえて来るけど……。
『貴様の力、封印してやったぞ!』
うん。やっぱりはなしてるのは置物みたいだ。
あれから暫くして状況を再確認する。
「えっと、つまり」
何が起こったのか。
結論からいうと私の力が封印されたみたい。
そしてその封印を解くには置物に聖なる血をささげないといけないらしい。
試しに能力のひとつ使おうとしたけど使えなかった。
ど、どうしよう……。
「ということは、今の巫子ちゃんは不死身じゃないんだ」
凪咲が呟く。
それを聞いた仄香が剣を抜く。
「それじゃー確かめよー」
えっ!
「ま、まって!何する気!今殺されたら本当に死ぬからね!やめて!」
びっくりした。
この子何する気!?
「ちょっと切る炊きだよー」
ちょっとって。
それに本当に「切る」だよね!?「kill」じゃないよね!?
「お、お姉ちゃん。それは可哀そうだよ」
姉の暴挙は何とか妹が止めてくれたみたいだ。
ありがと、冷香。
それにしてもこの状況。
どこかで見たことのあるしゃべる置物。
封印。
生き血。
「巫子ちゃんはまぞくだった?」
凪咲も同じことを思ったみたい。
うん。この状況、あのまぞくと同じだよね。
『ふはははは!聖なる血を用意せねば貴様はそのままだぞ!』
楽しそうに笑う置物。
でも冷静に考えればそれは難しいことじゃない。
だってここには勇者な仄かおりが居るから。
仄香に頼めばすぐだ。
そうおもって仄か香にお願いする。
「いいよー」
仄香はそれを軽く了承してくれた。
そして驚く置物。
『なっ、馬鹿な!?せっかく封印してやったのに、そんな簡単に!?』
ふふふ。残念だったね。
勝ち誇る私。
だけどそんな私にまさかの所からの攻撃に言葉が飛んできた。
「それだと面白くないよ」
その言葉を発したのは凪咲。
面白くないってなにが!?
私、死活問題なんだけど!?
それに、そもそも凪咲が私に確認しろって言ったんだからね!
「やっぱり生き血は戦って取らないと」
言いたいことは分かるけど、私はまぞくじゃないし、仄香も魔法少女じゃないからね!?
「確かに!」
凪咲の言葉を聞いた仄香が話に乗ってしまった。
もうこれは、戦うしかないのか?
「でも私、今凄く弱いんだけど……」
怪力がなくなって愛用の大槌も持てないし、素手でやっても勝ち目何て絶対ない。
「へっぽこきゅうけつきだからって諦めないで!」
応援してくれる凪咲だけど、へっぽこって何!?
確かによわいけど、へっぽこではないからね!?
そうして私は仄香に挑みあっさり敗北。
少し動いただけでものすごくしんどい。
と言うか普段は息切れとかしないから物凄くつらい。
なにこれ!?死ぬ。しんどい。死ぬ。
呼吸が出来ないだけでこんなにしんどいの!?
死ぬ!
「体力がない所もまぞくみたいだね」




