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精霊使いの吸血鬼  作者: ののん
本編
56/79

吸血鬼の下剋上  【異世界編】

 異世界に来てから半年以上が経過した。

 つまるところ、不足しているものがある。

 それは、


 「マンガ、アニメ、ゲーム!」


 「どうしたの急に?叫んだりなんかして?」


 嗜好品が不足している。

 美味しいものや楽しいこともあるんだレ度、やっぱり私はそう言ったサブカルチャーが一番大好きなので、それらが不足している。


 「だって、全然、漫画とかアニメとか見れてないんだよ!?凪咲はそれでいいの!?」


 「確かにちょっと、気になるけど……それでも異世界なんてめったに体験できないし、まだまだ楽しむことが多いしね」


 「それはそうだけど……」


 私だって、滅多に体験できない異世界ライフは楽しい。

 けど、やっぱり、マンガ見たい!アニメ見たい!ゲームしたい!


 「それじゃあ、はい。これでもしてたら?」


 「これ、トランプじゃん!」


 「一応、ゲーム出来るでしょ?」


 「そういうアナログのじゃなくて!」


 カラカラと笑いながらからかってくる凪咲にツッコミを返す。

 いつも通りのやり取りをしているところで、ふと、一人の巫女見習いが頭に浮かんだ。


 「そうだ!なければ作ればいいんだ!」


 「?」


 急な私の叫びに、首を傾げる凪咲。

 なので私が今思いついたことを説明した。






 そう。なければ作ればいい。

 本が読みたくて一から作った人が居るんだ。

 だったら、マンガが読みたいなら、アニメが見たいなら、ゲームがしたいなら、同じように作ればいいんだ。

 と、言っても、簡単ではない。

 特にアニメとゲームは、すごく大変。

 アナログなゲームなら出来るかもだけど、デジタルのパソコンやスマホでやるようなゲームは素人には難しい。

 アニメも、絵をかいてそれをパラパラマンガのようにすれば出来るだろうけど、大変すぎる。


 なので、マンガを作ることにした。

 漫画ならストーリーを考えて、絵を描くだけ。

 ざっくりとしたことはそれだけなので他のに比べて作りやすい。


 と言う訳で、皆で作ることになったんだけど。


 「どう!あたしの絵!」


 ドヤ顔で自分の描いた絵を見せる仄香。

 その絵はなんというか、凄く微妙。

 決して下手と言う訳じゃないけど、うまいとも言えない。

 すごく反応に困る絵だった。

 

 そんな彼女に全員がっ苦笑を浮かべている。


 「な、何その反応!?

 あたしの絵、上手だよね!?」


 焦ったように皆に訊いてくる仄香。

 そんな彼女に対して妹の冷香が真っ先に口を開いた。


 「う、うん!私よりは上手だよ!」


 いつものようにフォローを入れた冷香だったけど、まさかここで、フォローを入れた相手からナイフが飛ぶとは思わなかった。


 「それは知ってるよ!冷香のは凄く下手だもん!」


 「ちょ、お、お姉ちゃん!?」


 まさかの姉からの攻撃を受ける冷香。


 そんに下手なのかな?

 そういえば、冷香の描いた絵って見たことないけど……。


 「……」


 姉妹以外の全員同じことを思ったのか、全員の視線が冷香に向く。


 「……」

 

 そして無言で絵を見せてくれる冷香。

 そこみ描かれていたのは、ナにかだった。

 

 皆でまず、キャラクターの絵を描こうなったんだけど、冷香の描いたのは決して人ではない。

 しいて、何かというなら、お化け?かな。

 正直怖い。


 「つ、次は私だね!」


 話を切り替えるように凪咲が自分の描いた絵を見せてくる。

 その絵は今までの皆よりは上手いけど、決して滅茶苦茶上手というレベルではない。

 だけど、皆の反応は良かった。


 「凄い!」

 

 さっきと違って皆のテンションはかなり上がっていく。

 なのでこの流れで私も見せる子tにした。

 きっとみんな驚くはずだ。


 「次は巫子ちゃんだね。私のはそこそこだけど、きっと巫子ちゃんは凄い絵をかいてるんだ、ろ、う……」


 私の絵を見る前にからかう気満々だった凪咲は、私の絵を見て、言葉の最後がだんだんと消えていった。


 「う、うまっ!?」


 そして思わず叫んでしまう凪咲。

 それに続いて皆からも称賛の言葉が出てくる。

 

 そう、私は絵が得意なのだ!


 「まって、これ、上手すぎない!?何このイラスト!?」


 ふふん。


 「それと、これ、ルシフェル君だよね?」


 「そうだよ」


 私が書いたのは魔王ルシフェルをイメージにしたキャラクター。

 やっぱりかわいい子を書くのは楽しいからね。


 「……滅茶苦茶可愛いんだけど……」


 「そうだよね!ルー君可愛いよね!」


 やっと、凪咲にもルシフェルの可愛さが伝わったようだ。


 「いや、確かに本物のルシフェル君も可愛いけど、これは、可愛くしすぎじゃない?」


 「そうかな?」


 ルー君はいつもこれくらい可愛いと思うけど?


 「なんか、ショタコンの愛が、凄く詰まったいちまいな気がする……」


 だから、ショタコンではない!



 そうして私たちは一冊のマンガ『ルシフェルの物語』を作った。





 な「巫子ちゃん最近アニメとか見てないって言ってたけど、こうやって今期のアニメで話作ってるんだから見てるんじゃないの?」


 み「そこは触れないで!」


 な「あと、『ルシフェルの物語』ってどんな話?」


 み「ルー君がご飯食べたり、遊んだりする日常な話!凄く可愛いルー君が詰まってる!」


 な「ショタコン……」

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