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精霊使いの吸血鬼  作者: ののん
本編
51/79

ふわふわとペタペタ

 とある休日。

 私たちは近くのショッピングモールに来ていた。

 今日ここに来た目的は、カレンの服の購入。

 今までは私のを着ていたけど、カレンもやっぱり自分のを持っておいた方がいい。


 「それと、サイズが全然違うからね~」


 今日も凪咲、仄香、冷香と一緒だ。

 買い物だけなら二人だけでも良いんだけど、どうせなら皆も誘って楽しく行こうということになった。


 それはいいなだけど。


 「何処見て言ってるの!」


 さっきの凪咲の発言にツッコミを入れながら胸を手で抱くように隠す。

 

 「別に~。ただ身長の話をしてるだけだけど~」


 嘘だ。

 視線が完全に胸の方に向いていた。

 どうせ私の胸が小さいとか言いたいんだ。


 そんな私たちの会話に仄香も混ざってくる。


 「確かに身長もだけどー、ミコは胸小さいもんねー」


 凪咲と違ってストレートな仄香。

 どっちにしても失礼だ。

 別に私は小さくない。

 皆が大きいだけだ。


 「お姉ちゃん!」


 慌てて姉の余計な口を防ぐ妹の冷香。

 そこまではいいんだけど、その後の会話が聞こえてしまった。


 「お姉ちゃん。そういうことは本当でも言っちゃだめだよ」


 私に聞こえないように小さい声で言っているけど、普通に聞こえてる。

 私は耳がいいから、ちょっと声を小さくしたくらいでは普通に聞こえてしまう。

 もうちょっと配慮してほしかった。


 「き、気にすることありませんの!小さくても、その、可愛いですの!」


 顔を赤くして慰めようとしてくれるカレンだけど、全然フォローになってない。

 結局カレンも小さいって言ってるし。


 「ぷっ。じゃあ行こうか」


 凪咲が小さく噴き出してから私の背を押して服屋さんに向かう。

 この子、隠す気ないよね?


 




 そうして、凪咲の案内で服屋に来たと思ったんだけど、


 「ここ、ランジェリーショップじゃん!」


 今日は服を買いに来たはずなのでこんなところに用はない。


 「服もだけど、下着もいるでしょ?

 ていうか、そっちの方が大事じゃん。服なら着られるけど下着はどうしても無理だし。

 そもそも巫子ちゃん、ブラしてないよね」


 確かに下着の方が大事かもしれないけど。


 それから何で私がブラしてないの知ってるの!?

 他の子は知らないから私の方を驚いてみてるし、凪咲が知ってるのおかしいよね?

 

 「そんなに小さかったんだ…‥あっ、ごめん」


 思わずと言った感じで呟く冷香。

 

 「だいじょーぶ。これからこれから」


 励ましてくれる仄香だけど、私が成長することは絶対にない。


 「何で知ってるのさ!隠してたのに!」


 体育なんかでも着替えるときは変身能力を駆使して着替えていたので誰も知らないはず。


 「さあ?」


 とぼける凪咲。

 本当にこの子はいつも私をからかってきて。


 「…‥ちょっと待ってて」


 店に置かれていたブラを一つ手に取り試着室に入る。

 サイズはEカップ。

 そしてそのブラをつけて皆に見せる。


 「あれ?おおきい!」


 カーテンを開けた瞬間、私の下着姿を見た仄香が驚きの声を出す。


 「実は私、着やせするタイプだから」


 そう言いながら胸を張る。


 仄香は驚き、冷香はジト目、カレンは顔を赤くして目をそらしている。

 単純な姉と違って冷香は騙せなかったみたい。

 

 そして凪咲は、何故かニマニマとしていた。

 何その顔!?


 「そっかー。着やせかー。知らなかったなー」


 そんなことを言いながら私に近づいてくる凪咲。

 そして私の目の前まで来た凪咲は突然、私の胸を揉みだした。


 「な、なにするの!?いきなり!?」


 「いやー。私より大きいみたいだし、揉むしかないなって」


 意味が分からない。


 「待って!やめて!」


 「おおー!柔らかい!ふわふわー!」


 楽しそうに私の胸を揉み続ける凪咲。

 何したいのこの子!?


 「もう辞めてってば!」


 そう言って変身能力で膨らませていた胸をもとに戻した。

 これ以上もみくちゃにされるのはなんか嫌だ。


 「あー。せっかく気持ち良かったのにー」


 やっぱり凪咲も気づいていたか。

 結局騙せたのは仄香だけだった。


 しかも、凪咲にはおもちゃにされるし。


 「本物よりもふわふわで気持ちよかったし、また揉ませてね♪」


 ウインクしながらそんなことを言う凪咲。

 それにツッコミを入れた。


 「揉ませるか!」


 何か最初からこうなる様に仕向けられていた気がする。

 ていうか、早く手離して。

 何でいつまでもペタペタ触ってるのさ。


 …‥ペタペタなのが悲しい。

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