表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊使いの吸血鬼  作者: ののん
本編
33/79

ストーカー(カレン視点)

 ワタクシは一人、学校からの帰り道を歩いていました。

 最近ではこちらの世界にも慣れてきて一人で行動することも増えてきましたの。

 それは嬉しい反面少し寂しいです。

 こちらになれない頃は常に巫子が隣にいてくれましたが今はいない。

 そらが寂しいですの。

 やっぱり巫子とは、好きな人とはいつも一緒に居たいものですの。






 やっぱり勘違いではありません。

 誰かにつけられています。

 

 最近一人の時、どこからか視線を感じることが増えましたの。

 最初は勘違いかと思っていましたが、違います。勘違いなんかじゃありません。


 どうしましょう。

 怖いです。


 こんな時隣に巫子がいてくれれば安心できるのですが今はいません。

 幸い何かをされるわけではなく、ただ見ているだけですが、それでもやっぱり怖いです。


 巫子に相談しましょうかしら?

 でも迷惑かもしれませんし…‥。






 「えっ!ストーカー!」


 結局相談することにしましたの。

 迷惑かもと思いましたが、それでも怖かったので相談することにしました。


 「言ってくれてありがとう」


 ストーカーのことを打ち明けたワタクシに対し迷惑がる素振りを全く見せません。

 そうですの。

 この人は困っている人を見過ごせるような人ではないんですの。

 そういう所もワタクシは巫子の好きなところの一つです。


 「何もされてなくてよかった」


 心配してくれる巫子。

 巫子だけでなく他の人たちも同じく心配してくれています。

 こちらに来て、こんな素敵な友達に出会えて、ワタクシはとても幸せですの。


 「ストーカーってどんなのか分かる?」


 巫子が何とかしてくれるそうで、容姿などを知っている限りのことを伝えます。


 容姿は同い年くらいの男の人だと思いますの。

 一度ちっらとだけ見たことがあります。


 「同い年くらいの男。

 ここの生徒かもしれないね。

 学校で視線とか感じない?」


 巫子の質問に「はい」と答えます。

 学校にいるときは感じたことがありません。


 「そっか。視線を感じるのって一人の時だけ?」


 「いえ。たまに一人じゃないときも感じますの。

 けど巫子がいるときに感じたことはありません」


 巫子が隣にいてくれればどんな時でも安心できます。

 それが例えモンスターの群れの中でも。


 「巫子ちゃんのこと警戒してるのかな?

 二人ってたまに付き合ってるように見えるときあるし」


 付き合ってる。


 凪咲の言葉に顔が赤くなってしまいます。

 巫子の方を見ると彼女も顔を少し赤くしていました。

 

 「私たち別に付き合ってないからね」


 「分かってるよ。見えるだけだって。

 それにそんなに否定したらカレンちゃんが傷つくよ」


 はっとしたようにワタクシの方を向いた巫子がわたわたとしながらワタクシに謝ってきます。

 それに「大丈夫」と返します。


 少し心に来ましたが付き合ってないのは事実ですし巫子がワタクシのことを好いてくれている(友人として)のも知っています。

 ですから本当に大丈夫です。

 それにこうやってわたわたする可愛い巫子が見られたので良かったですの。


 凪咲はこうやっていつも巫子のことをからっていますが、その巫子の反応が可愛いので凪咲のことを止められません。

 好きな人がからかわれているのに止められないのは情けないですが、彼女もどこか楽しそうなのでそのせいかもしれません。


 「話を戻してストーカーを捕まえるいい方法があるんだけど」


 仄香が一つ案を出してくれました。

 そして孫案を今日の放課後実践することになりましたの。






 「ストーカー来るかなー」


 仄香が周りをキョロキョロしています。

 

 「お姉ちゃん。そんなにキョロキョロしてたら来ないよ」


 妹の冷香が注意します。


 「そうだね。

 それより本当に巫女居るの?」


 今度は巫子を探してキョロキョロする仄香。

 そんな仄香を先ほどのように叱る冷香。


 仄香の案とは巫女だけ離れた場所からワタクシたちのことを見守ってくれてストーカーが出てきたところを捕まえるという単純なものです。

 ですので今巫子はどっこかに居ます。

 本人によると変身してそれから見ているそうです。

 巫子が見守ってくれているというだけでも安心しましすの。


 「カレンちゃんどう?」


 今日はストーカーが現れれることなくワタクシたちの部屋についてしまいました。

 それから何日か試しましたが一度もストーカーは現れませんでしたの。






 「もしかしていなくなったのかな?」


 教室でみんなで首を傾げます。


 「ストーカーって自然と居なくなるものなの?」


 巫子のこと言葉にみんなで頷きます。


 「んーーー。

 あっ!私分かったかも」


 突然凪咲が大きな声を出します。

 分かって犯人でしょうか?


 「あれ以降一度も出てないんだよね?」


 凪咲の言葉に頷きます。

 あれ以降、巫子が居ないときも一度もストーカーは現れてはいません。


 「で、巫子ちゃんはずっと空から見てたんだよね」


 巫子へ対する質問にワタクシは驚きました。

 ずっと巫子が見守っていてくれたなんて知りませんでした。


 「うん。じゃあやっぱりストーカーは巫子ちゃんだ」


 「「「「えっ」」」」


 凪咲の言葉に全員が驚きます。

 ストーカーが巫子とはどういうことでしょう。


 「ほら、よく考えて。よくあるパターンだよ巫子ちゃん」


 よくあるパターンとは何でしょう。

 ワタクシと仄香と冷香は首を傾げていましたが巫子だけは、はっとしたような顔をしています。


 「本当だ。私だ。ごめんカレン」


 頭を下げて謝る巫子ですが全く意味が分かりません。

 どうして犯人が巫子なのでしょうか?

 それにストーカーは男の人です。


 「説明するとね…‥」


 不思議に思っていたワタクシたちに凪咲が説明してくれました。

 漫画とかアニメとかでは何らかの理由でつけていた友達などがストーカーに間違えられて一緒に犯人を捜すというのがよくあるらしいです。

 そして巫子はバレないよう男の人の姿に変身していたと。


 そこで巫子に男の人に変身してもらいましたが、その姿はワタクシがちらっと見た姿と同じでした。


 「本当にごめん」


 「頭をあげてください。

 それよりどうしてこんなことを?」


 それが一番の疑問ですの。


 「そては…‥カレンがもうすぐ誕生日だから…‥」


 知っていてくれていたんですの!?

 誰にも言ったつもりはありませんでしたのに。

 その理由もありがちだそうです。

 凪咲が巫子をからかっていました。


 「何が欲しいか調べて、サプライズでプレゼントしようと思って」


 嬉しいです。

 まさか巫子がワタクシのためにそこまでしてくれるなんて。

 顔が熱くなってきました。


 けれど少し情けないところがあります。

 知らなかったとはいえ、好きな人に見られて怖いなんて。


 「それは仕方ないよ。

 誰だって知らない人に付け回されたら怖いよ」


 落ち込むワタクシの頭を撫でてくれます。

 やっぱりこの人は優しい。 

 結構鈍感なところはあるけれど、それでも本当に困っているときは助けてくれる。

 今回みたいに失敗することも多いけれど、けれどもそんなところが可愛くて。


 初めてこの人を見た時からずっとワタクシは巫子のことが大好きですの。


 


 そして今日の夕食はお詫びにとすごいご馳走を作ってくれました。

 そういう所も大好きですの!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ