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精霊使いの吸血鬼  作者: ののん
本編
19/79

学園トーナメント 巫子vsゲン  【異世界編】

前回の続きです。

 準決勝二回戦。私の試合が始まる。


 「それでは、両社とも、舞台へ上がってください!」


 審判の合図で舞台に上がる。

 反対側からは15歳くらいの少年が上がってくる。

 

 「準決勝二回戦は、学園主席のゲン君と、勇者様のお仲間のミコさんだ!」


 周りから一斉に歓声が上がる。


 「ミコー!勝てよー!」

 「巫子ちゃん、頑張ってー!」

 「巫子ちゃん、負けたらお仕置きだから!」


 仄香や冷香たちから応援の言葉を貰う。

 

 …‥凪咲のは応援なのかな?

 それに、お仕置きって何?

 こんな時まで私をからかってくるなんて凪咲らしいというか…‥。

 ふつうに応援してくれたらいいのに。


 「巫子、頑張ってください(の)(ね)!」


 そして王女であるカレンからも応援の言葉が飛んできた。

 カレントはお城で何度か会って、何回か一緒に遊んだこともあるので、私を応援してくれているのだろう。


 「ティナが勇者様に勝ったんだ。俺も勝たせてもらうぜ!」


 私に向かって処理の宣告をするゲン。

 仄香は、相手のティナとは凄く相性が悪かったんだと思う。

 そうでないと勇者である仄香が、学生のティナに負けるとは思えない。

 …‥まぁ、仄香は少しおバカなところもあるから、そこを疲れたらどうなるか分からないけど…‥。


 「私も、負ける気はないよ。決勝に行って、仄香の仇を取るって約束もしたし」


 私も相手に負けず、勝利宣言をする。

 ゲンは剣士みたいだから、私に負ける要素はないと思う。

 私はどんなに攻撃を受けようとすぐに治ってしまう。

 このトーナメントでは刃を落とした模擬剣だけど、たとえ、真剣でも切り傷もすぐに治るので負けるどおりがない。

 …‥少しずる気がしないでもないけど、これは私の能力の一つだから簡便してほしい。

 治ったとしても痛みはあるんだから…‥。


 私を倒すのなら強力な魔法で場外呼ばすか、ハンマーなどの重たい一撃で飛ばすかしかないと思う。

 もし、剣で私に勝とうと思えば、私に耐え切れないほどの痛みを与え続けてギブアップさせるぐらいかな?


 「それでは、準備はいいな…‥はじめ!」


 両社が構えたのを確認して審判が開始の合図をする。


 「そんな重たい武器じゃ、俺には当たりませんで!」


 ゲンが剣を片手に思いっきり突っ込んでくる。


 っ速!

 思った以上の速さに、つい、武器を離して飛びのいてしまう。

 ちなみに私の武器はいつもの愛用、身の丈程あるハンマーだ。


 「おー!これを躱すとは流石は勇者様の仲間!」


 躱されたのにもかかわらず、口角を上げるゲン。

 とても楽しそうだ。

 恐らくここまでの試合、この速さの一撃で終わってきたのだろう。


 「そんな重たいもん持ってるから、これで終わっちまうと思ってたから、楽しくなってきた!」


 更に口角を上げていくゲン。 

 本当に楽しそうだ。

 私も強い人と戦うのはそれなりに楽しいから、その気持ちは分からなくもない。


 「だが、武器を手放すとは残念。それでも手加減しないけどな」


 そう言って追撃してくる。

 なかなかに速い。

 このスピードはすごいな。

 まぁ、私の動体視力は凄いから楽々と簡単に避けれるんだけどね。


 「おぉ!この速さを簡単に!ならもっとスピードを上げるぞ!」


 うわっ!速い!

 この速さは勇者の力を使った時の仄香くらいはありそうだ。


 「これも、避けるか!」


 まぁ、そんな速さでも簡単に避けるんだけどね。

 けどまさか、仄香並みのスピードを出せる人が居るとは思わなかったよ。(魔王を除いて)


 「それならこれはどうだ…‥『アクセル』」


 魔法を使ってさらに加速するゲン。

 っく! 

 流石にこの速さは…‥。

 まさか仄香よりも早く動けるなんて。


 「もらった!」


 下方から剣が迫ってくる。

 それを体を逸らして何とか躱す。

 ふー。危ない、危ない。


 そう思い安心していると、剣が急にこちらに向かってくる。

 まさか、体を逸らして躱すのを読まれていた!?


 体を逸らす私に、剣は情報から迫ってくる。

 この体制からでは、避けるのは難しい。

 流石は学園主席。

 ここまで追いつめられるとは思っていなかったよ。

 だけど…‥


 「なっ!?」


 振られた剣は私に当たることなく、私の身体を擦り抜けていった。


 まさか霧化を使うとは思わなかった。

 

 霧化は私のもつ能力の一つで、その名の通り霧になる力。

 吸血鬼の定番の能力だろう。

 この力を使いドアの隙間から家に入ったりすることが出来る。

 まぁ、吸血鬼は許可なく人の家に入れないけど。(私は入れるよ)


 驚いているゲンの腕を霧化を解いて実体化し掴む。

 そしてそのまま舞台の外めがけて投げ飛ばした。

 投げ飛ばされたゲンは壁にぶつかり気を失う。


 …‥強く投げすぎたかな?

 場外にして勝つつもりだったけど、まさかあそこまで飛ぶtpは…‥。

 壁もへこんじゃってるし、彼、大丈夫だよね?


 「試合しゅうりょーーーーう!!!

 終始押されていたミコさんですが、最後にゲン君を場外まで投げ飛ばして勝利だーーーー!!!」


 審判の言葉に観客たちが盛り上がる。

 

 「「「おめでとう!!!」」」


 仄香たちからも祝福の言葉が飛んでくる。

 今度は凪咲も素直に私の勝利を称えてくれているみたいだ。


 そんな皆に私も手を振って返す。


 「おいおい、なんだよアの力」

 「ああ、とんでもない馬鹿力(・・・)だよな」

 「まあ、あんなでけーハンマー振り回してるんだ、あり得ないほどの馬鹿力(・・・)だよな」

 「今回はハンマーおいてたが、今までの試合で振り回してるの見て、あの身体のどこにあんな馬鹿力(・・・)があるのかと思ったもんな」

 「確かに。あの馬鹿力(・・・)はどこにあるんだろうな」


 歓声の中に何か酷いことを言う話声が聞こえる。

 そこはせめて馬鹿力じゃなくて怪力って言ってよ!

 吸血鬼の怪力は定番中の定番なんだから馬鹿力はやめてほしい。


 何か納得のいかない気持ちに成りながら、皆のいるところへと戻った。

次回に続きます。

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