言葉
「カレンは何で日本語がわかるの?」
休憩時間すごく唐突だけど気になることを訊いてみた。
「どうしたの唐突に、まあ確かに気になるけど」
凪咲もカレンの方を向いてた答えを待つ。
カレンは異世界から来たから日本語は分からないはず。なのに何の問題もなく話をしたり文字を読み書きしたりしている。
ちなみに私たちは「勇者召喚」で異世界に行ったから問題なく異世界の言葉が理解できた。帰還によってもう分からなくなったけど。
「それはこの指輪のおかげですの」
そう言ってカレンが右手の人差し指にはまっている指輪を見せてくれる。
そういえば異世界に居た時はこんな指輪していなかったきがする。
「これは翻訳の指輪ですの」
すごく分かりやすい名前の指輪だ。
「そんなのあったんだ。流石ファンタジーの異世界!」
少し興奮気味に驚く私と凪咲。
「はい。王家の秘宝ですの」
え…‥ひほう…‥。
「秘宝ってそんなの持ってきてよかったの!?」
驚いてカレンに問い詰めてしまう。
「はい。お父様が持っていけとくれましたの」
えー。王様…‥そっれ大丈夫なの?秘宝なんでしょ?
「カレンすごーい!」
あれから休憩を終え英語の授業を終え再び休憩時間になって仄香が私たちの席にやってきた。
「あれも指輪の効果だよね。その指輪ホントに便利だね」
凪咲が翻訳の指はを見ながら言う。
凪咲の言っているあれとはさっきの英語の授業の時間でのことだ。
仄香の称賛もそのことだと思う。
英語の時間カレンは先生に当てられ教科書を読むことになった。
大丈夫かな?と思ってんだけどそんなのは杞憂でカレンはすらすらと教科書を読んでいった。英語の発音も完璧だった。
ちなみに私も英語圏に住んでいたことがあるのでもちろん完璧だ。
外国から来たと思ってる先生は「流石です」と言っていたけど異世界から来たと知っているクラスのみんなは驚いていた。
私と凪咲は指輪のことを聞いていたのでそれほど驚かなかった。
「なーんだ、それのおかげかー」
指輪のことを仄香たちにも話したのだが仄香じゃら帰ってきた言葉はそんなのだった。
「仕方ないよ、異世界からきたばかりなんだから」
カレンをフォローづるように言う。
仄香の言い方だと少しカレンを傷つけたかもしれない。
そんな仄香を妹の冷香が軽く叱っていた。
傷ついてないかと心配になってカレンの方を向いてみるとカレンが指輪を外していた。
やっぱり傷ついたのかな。
そう思いそう言葉をかけようかと考えているとカレンが口を開く。
「ワタシ、スキダ、ミコ、デス」
カレンが口を開いてはなった言葉はまさかの日本語だった。
片言だけど全然意味は通じるし、こんなに短時間で覚えるなんてすごい!
…‥内容は少し照れるけど。
「カレン様すごい!」
仄香が称賛しながら手おたたく。
「愛の力だね」
ニマニマとした顔で私に同意を求めてくる凪咲だけど同意しにくい。
そうなのかもしれないけど自部でいうのは恥ずかしすぎる。
「どうでした?」
指輪を付け直したカレンが少し顔の赤くなった私に訊いてくるけど、正面から好きと言われたので答えづらい。
「ほらほら巫子ちゃん。ちゃんと伝わったかカレンちゃんが訊いてるよ?」
ニマニマした顔で言ってくる凪咲。
なのでしかたなく答える。
「つ、伝わったよ」
「そうですの。それは、よかった、ですの」
お互いに頬を染めあう私たち。
あー、もー。
早く休憩時間終わらないかなー。
恥ずかしいー。




