進撃の吸血鬼 -吸血鬼の信念- 【異世界編】
邪神討伐後のとある日今日もダンジョンにやって来ていた。
今日のメンバーは上田先生を除く勇者パーティーに魔王のルシフェルとメアリーだ。
「あそこに部屋がある!」
仄香ふぁ見つけた向かって部屋に走っていく。
この道は結構通っているけど部屋を見つけたのは初めてだ。
「お姉ちゃん!一人で行かないで!」
妹の冷香が姉の行動を注意する。
初めて見つけたということは隠し部屋かもしれないので注意が必要だ。
みんなで急いで仄香を追いかける。
「見て見て!宝箱!」
部屋に入るとモンスターなんかは一切おらず奥に宝箱が一つ置かれているだけだった。
宝箱を見てテンションの上がる仄香だが、これはどう見てもミミックかトラップだろう。
「何が入ってるかなー」
開けないようにと注意しようとした途端勢いよく宝箱を開ける仄香。
この子には危機感というものがないのだろうか。
宝箱が開かれた直後中から激しい光が溢れだし私たちは光に包まれた。
目を開けるとさっきよりも部屋が広くなっていた。
直径50メートルはありそうな広い部屋で回りはすごく高い壁に囲まれていて闘技場のようにも見える。
これは部屋が変わったんじゃなくて、
「転移だな」
メアリーがぽつりとつぶやいた。
やっぱりそうかと思いながらここから出る方法を考える。
闘技場のような見た目ということは何かと戦えば出られるのだろうか。
四方を壁に囲まれたところから出る。
…‥ロボットにでも乗って戦うのだろうか。
そんなことを考え私の信念は何かなと考えていると少し離れた位置に人影が現れた。
「よく来たな挑戦者たちよ!ここから出たければ我と戦って勝つんだな!」
現れた人、おそらくはモンスターだろうけど、そのモンスターが大声で叫ぶ。
「勝たないとここからでれないのなら、戦って勝つ!」
何故かやる気の仄香。
でも出るためにはあのモンスターに勝たないとダメそうなので私も気合を入れる。
「私たちはどうする?」
「ちょっと待って」
メアリーの質問に答えるため凪咲にモンスターを特殊能力で鑑定してもらうように頼む。
ルシフェルとメアリーは基本は見ているだけで危ない時にだけ手を貸してくれるので、今回はどうするか訊いてくれたんだろう。
「名前は将軍。レベルは50で特殊能力も将軍になってる」
レベル50か。
私たちが元居た場所だとレベル30前後の敵だったから、そこよりは強い。
私たち(私と魔王以外以外)のレベルは40を超えたくらいなのでレブルだけでみれば少し厳しいけど、私の吸血鬼の怪力と仄香の勇者の力ならこのくらいの差は大した問題ではない。
「それじゃー、いつも通りいこー!」
仄香が将軍に向かってかけていく。
それに続いて私も駆けだす。
「私の信念はいつまでも老いず、朽ちない身体」
決め台詞を叫ぶ。
信念というか単なる事実だけど。
「私の信念は巫子ちゃんを玩具にする」
私のボケに乗ってくる凪咲。
それ自体は嬉しいんだけど、信念が私を玩具にするってのはやめてほしい。
凪咲に突っ込みを入れていると将軍の身体が光りだした。
「まずは割れの配下たちが相手だ!」
将軍が叫ぶと身体が巨大化していき周りからは次々と巨人が現れた。
巨大化というよりは巨人化かな?
「壁に巨人…‥そっちだった?」
凪咲の呟きに私も同じ感想を抱いてしまう。
てっきり壁の外から来た私たちが壁の外目出して戦うのだと思ったけど、どうやらこのモンスターたちを駆逐しないといけないみたいだ。
「数が多くてもあたしは勇者だからいける!」
大量の巨人に突っ込んでいく仄香。
「あおの巨人一体一帯はレベル30前後だよ」
鑑定した凪咲が教えてくれる。
数は大体100くらいかな?
少し多い気もするしルシフェルたちにも手伝ってもらった方がいいかもしれない。
「そうだな。なら半分は私たちが相手しよう」
魔王の二人に半分くらいを倒してもらうことにした。
「フハハハハハ!まさかここまでやるとはな。
だが我を倒さなければここからは出れないぞ!」
周りの巨人たちを駆逐しつくした後将軍がどこからともなくハンマーを取り出した。
その際に小具の大きさはまた多きすなり、今は10メートルくらいはある。ハンマーもそれに匹敵する大きさだ。
ちなみに周りの巨人を駆逐していくルシフェルはカッコよく、それにまたもや見とれていた私は巨人の攻撃を受けていしまい、挙句には凪咲にショタコン扱いされてしまった。
「超ってほどじゃないね」
話題を変えて凪咲が話かけてkる。
確かにあそこまでは大きくない。
将軍巨人の大きさは周りの壁よりは低いので、人類が思い出すことはないかもしれない。
「よし!じゃあさっさと倒しちゃおー!」
仄香が将軍巨人めがけてまっすぐに突っ込んでいく。
そんな仄香に卯月凪咲が支援魔法の詠唱をはじめ、冷香が将軍巨人に向かって攻撃魔法を放った。
冷香の魔法は見事に命中したがあまり聞いているようには見えない。
「レベル70になってる!」
仄香に試練魔法をかけ終わった凪咲が冷香の魔法が全く聞いてないのを不思議に思い鑑定したところレベルが上がっているのが分かった。
「うわ!あんまり斬れない!」
将軍巨人の足に剣を振るった仄香だが、その傷跡は決して深くはない。
「こーなったらー!」
仄香が自身の特殊能力勇者の力を高めていく。
仄香が「りゃー」と変えを上げると剣が光りだす。勇者の力の効果で聖剣になったようだ。
「うおぅ!」
聖剣を足に振り下ろし、今度は将軍巨人を深く傷つけることができ、将軍巨人は足を傷つけられ倒れる。
「巫子ちゃん!今!」
凪咲に攻撃バフをかけてもらった私は将軍巨人に向かって突っ込み、私の身体の大きさほどのハンマーを思いっきり振りかぶりたたきつけた。
その直後物凄い轟音と共に将軍巨人ほ塵いなって消えていった。
「巫子お姉ちゃんすごい!」
「さすがミコ!」
拍手をくれるルシフェルとハイタッチしてくる仄香。
そんな二人と違って他のみんなは私の方をジト目で見ていた。
その理由は、
「やりすぎた、かな?」
将軍巨人が消えていった場所は地面がひび割れてあった。
つまりは私が思いっきり叩きすぎたせいだ。
私のハンマーも砕けた。
「巫子ちゃんやりすぎ」
そういう凪咲も私にバフをかけたんだから同罪だよ!




