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精霊使いの吸血鬼  作者: ののん
本編
10/79

精霊使いの吸血鬼 ちゅるっと

 「みんなー!うどん作ろー!」


 仄香がまた急に何か言い出した。

 今度は何?


 「なんでうんどん?」


 仄香が机の上に一枚の紙を置く。

 その紙にはうどん大会と書いてあった。


 「これがどうしたの?」


 「ほらほら!ここ見て!誰が一番美味しいうどんを作れるか勝負だって!面白いそうでしょ!」


 目をキラキラさせる仄香。


 「それにー!優勝したらここの商品券貰えるって!」


 チラシには優勝したチームに近くのデパートで使える五万円の商品券が貰えると書いてある。

 五万円か。結構な高額だな。


 「でしょ、でしょ!だからやろうよ!」


 というわけで私たちはうどんを作ることになった。






 「チーム名は勇者パーティーでいいー?」


 放課後学校の調理室を借りてうどん作りの練習を始めようと思ったんだけど仄香はそうではないらしい。


 「チーム名ってなに?」


 「やっぱり出場すふならカッコいいチーム名がいるでしょ!」


 拳を握る仄香。


 「巫子たちはそうですが、ワタクシは勇者パーティーではありませんが」


 少し悲しそうなカレン。


 「細かいことは置いといて、とにかく私たちのチーム名は勇者パーティーで決定!」


 さっきは合意を求めてきたのに勝手に決めてしまう仄香。

 いつもの彼女の調子なので誰もツッコミはしない。


 「三枝仄香は勇者である」


 凪咲がぽつりと呟く。

 何で今そんなこと言うんだろ?と思ったけど、少し考えて凪咲の言ったことが理解できた。

 

 確かに時代を超えて集まった勇者たちもうどん作ってたもんね。


 「お姉ちゃん。チーム名はいいから先にうどんを作ろうよ」


 仄香の双子の妹の冷香が姉の逸れてしまった思考をうどん作りに戻す。


 「じゃーさっそく作ろー!」






 まずはみんなそれぞれ一人ずつ作ることになった。

 その結果は、


 「なんで仄香はラーメン作ってるの?」


 「ラーメンが食べたくなったから?」


 この子はまじめにやる気があるんだろうか?


 「お姉ちゃんが言い出したんだからちゃんとやってよ!」


 そしていつも通り冷香に叱られる仄香。


 「あはははー。ごめんごめん。

 ところで冷香はどんなラーメン作ったの?」


 「うどんだよ!」


 今日はいつもよりトンチンカンな気がする仄香にツコッミながら自分の作ったうどんを出す冷香。


 「「「いただきます」」」


 そのうどんをみんなで試食する。


 「う~ん。美味しいけど、普通?」


 仄香が素直な感想を述べる。

 もう少しオブラートな言い方に包んだ方がいいと思うけど、確かに普通のおいしさだ。


 「まぁまぁ、それで巫子ちゃんとカレンちゃんは?一緒に作ってたんでしょ?」


 少し微妙になった空気を凪咲が私たちに次を促して変えてくれる。


 カレンは異世界に居た時王女様だったのもあってほとんど料理をしたことがなかった。

 日本に来てからは私と二人暮らしなのでいっよに料理をする機会も増えたのだが、まだ一人では心配なので私たちは二人で作った。


 「私たちのは満開うどんだよ」


 みんなの前に私たちの作ったうどんを出す。

 うどんの中に桜の花びらが入っていてオシャレにできたと思う。

 言うまでもないと思うけど満開というのはとある勇者たちの技からとった。


 「これ花びら多くない?」


 凪咲が私に視線を向けてくる。

 それはだって「満開」うどnだっからね。


 「「「いただきます」」」


 みんなで私たちの作ったうどんを食べる。


 やっぱり花びらが多かったかも。

 汁を飲んだだけで口の中にいっぱい花びらが入ってきてちょっと食べずらい。


 「次は私だね」


 私たちのうどんを食べ終わり次は本命の凪咲の番になった。

 正直私も凪咲の作ったのが一番美味しいだろうからと少しふざけて造ったところもある。

 それはバ礒嵜の職業が料理人だから。

 勇者召喚のときに得た職業の効果は完全ではないけど今も残っている。

 だからなのか凪咲の作る料理は次元が違う。どんなプロの料理人にだって負けないと思えるほど料理がうまい。

 

 「はい」


 凪咲がうどんを出してくれる。

 見た目は普通のきつねうどん。


 「「「いただきます」」」


 一口汁を飲んで固まる。

 今までこんなに美味しい汁は飲んだことがない。

 料理系の漫画やアニメなら頭の中にすごい映像が流れていそうなぐらい美味しい。


 「これなら優勝できる!」


 仄香が天に拳を突き上げる。

 仄香の気持ちにはみんなも賛成のようだ。


 「無理だな」


 みんなの気持ちが優勝で一つになっていたところに誰かの言葉が割って入ってきた。

 誰かと思って辺りを見渡すと凪咲の作ったうどんを食べる私と契約している邪精霊メフィストがいた。

 

 「なんでこれだと無理なの?」


 「まずいから」


 淡々というメフィストだがこの言葉は嘘だろう。

 なぜなら精霊に人の食べるもののあじは分からなっ方はずだ。


 「まあこの中で一番うまかったのは、満開うどんだな。

 別に巫子が作ったから言ってるわけじゃないぞ!この中でしいて言うならってだけだ!勘違いするなよ!」


 ジト目になる私たち。

 この子は一体何をしに来たんだろう。


 

 追記

 私たち勇者パーティー(凪咲)の作ったうどんは見事優勝しました。

ゆゆゆには精霊も出てくるということで、メフィストも出したかったので無理やり出しました。


今期アニメのオマージュ話は今期中にしたいので、オマージュ話が続くかもです。

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