女騎士と親衛隊隊長
女騎士
勇者達は王城の客間に通され門番の人に【ここで御待ちください。】と言うと部屋から退室して行きました。
チ(あの人が王様・・・)
ケ(何か恐い人だったね・・・)
ミ(気迫が凄かった、久々だなぁああいう人)
カ(・・・・)
其々が王様の印象を口にしているとコンコンと、扉がノックされました。
ミ(はい、どうぞ)
騎士【失礼します、勇者様】
兵長【失礼する、勇者殿】
そう言いながら部屋に入ってきたのは女騎士と親衛隊隊長でした。
騎士【今日から君達を指導者になった者だ、君達を明日から鍛え上げるのでよろしくお願いいたします。】
兵長【よろしく、特に男二人にはきつく行くので覚悟しておけよ!】
勇者と四人組は状況が呑み込めていないのか目が点になったまんま「はい」と返事を返すのでした。
兵長【よし!今から部屋に案内してやるから着いてこい、男どもは俺に女どもは騎士に、では行くぞ。】
騎士【では参りましょう勇者様。】
勇者と四人組はオーバーヒート気味な顔をしながら女騎士と親衛隊隊長についていくのでした。
カルガモ親子のようについていくと城内から離れて訓練場と武器倉庫に向かう途中にある宿舎に勇者と四人組は案内されました。
騎士【君達はここで生活を送ってもらう、
ここから先はこの子達が案内してくれるから、着いていくといい。】
と言い颯爽と去っていきました。案内役の騎士見習いの女の子二人に【後をよろしくお願い】と言って。
騎士見習いの女の子二人はこちらへどうぞと話しながら案内してくれるのでした。
兵長【さて、男はこっちだ!】
勇者二人は親衛隊隊長に肩をガッシリ捕まれ少しボロボロの建物の中に入っていきました。
見習い1【話は聞いてるよ!勇者何だってね!私の名前はクリスタよろしくね!】
見習い2【よろしくお願いします、私の名前はアンドラとお呼びください。】
チ(ええっとチヒロといいます・・・)
ケ(ケイコ。)
ミ(ミナミといいますよろしくね。)
カ(カオル・・・)
自己紹介が終わると部屋の案内と起床時間、朝昼夕食、お風呂時間を教えてくれるのでした。
クリ【はい服と着替えとお風呂セットとこれこの部屋の鍵!】
ミ(ありがとうございますクリスタさん。)
流石御令嬢、臨機応変に対応しています。ポンコツとかした三人とは違うようです。
アン【分からない事があったら、いつでも聞きにいらして、隣の部屋が私達の部屋なので。】
ミ(ありがとうございますアンドラさん、分からない事があったら聞きに行きますね。)
案内してくれた二人はまた後でといい隣の部屋に帰って行きました。
二人が部屋に戻り、自分たちも案内してくれた部屋に入るとその場に崩れるように座り込みました。
チ(つっかれた~はぁ)
ケ(まっマジですか~ああぁ)
ミ(ハァ~やっと落ち着ける~)
カ(はああぁぁぁ~)
ミ(取り敢えず、衣食住は確保出来たでいいのかな?)
ケ(そうだね~ここまでの事整理してみる?)
カ(オイラパス、流石にもう無理色々ありすぎて頭痛いよ。)
チ(ワタシも、もういいや~明日にしようよ~)
ミ(そうだね、明日の事は明日にしようか、今は休みたい。)
四人組は流石に疲れたのか二段ベットの位置決めを早々と終わらせると倒れこむように意識を手放すのでした。
そしてなぜか二段ベットなのに若干数名一緒に寝ているという不思議現象が起きたのは言うまでもない。
親衛隊隊長