05・独立社会
薮井浩介 人気が出てきた転校生
神谷樹 クラスの中心にいる明るい子
橘涼 チャラくてかっこいいモテ男子
白川姫香 元気で容姿端麗な美人さん
神田桃花 男たらし上手の子
鈴木美弥 気が強そうな女子
それからしばらくの間は
仕事の話とかでみんなと仲良くなっていった。
とても楽しい日々を送っていた。
あの子の話を聞くまでは、、、
それはある日の帰り道、一人で歩いていた。
後ろから声をかけられた。
「浩介ー」
小走りできたのはクラスメイトの
森口知也だった。
あだ名はグッチー。
出席番号が隣なので何かと話すようになった。
こいつはだれとでも仲が良くとてもやさしい。
クラスで嫌いな人はいないだろう。
「一緒に帰ろうよ」
そう言って一緒に帰り道を歩いた。
夕日がきれいだったのを覚えている。
「学校慣れた?」
「ある程度ね、みんな仲良くしてくれるし」
「そっかー、それはよかったけど、、、」
「けど何?」
「いや、
お前に一つ言っておくべきことがあるんだよ」
珍しく真剣な表情をしていた。
「うちのクラスさ、ヒエラルキーがあるんだよ」
「ヒエラルキー?」
「そう、簡単に言えば生徒内階級のこと、
聞いたことはあると思うけど、
うちのクラスは異常なんだ」
ヒエラルキーが学生内で
暗黙の了解のごとく存在するのは今時当たり前だ。
正直転校するときはそれが怖かった。
だけどみんな仲良くやっていた気がする。
自分は楽しかったから。
「異常ってっどういうこと?」
「ヒエラルキーが発達しすぎていること、
すべてがそれで決まるんだ」
「知らなかった、んで自分はどのくらいの位置にいるの?」
「俺もお前もたぶん2番にいる、このクラスには
1番から4番まで存在していて、1番が一番上」
「なんで自分のがわかるの」
「お前があいつらに気に入られているからだよ」
「あいつらって?」
「神谷・橘と白川グループだよ」
「えっ、、、」
少しずつ文字を打つ速さが上がってきました。
どうでもいいですねw