小説家になろう作家でいること
私は個人的に小説家になろうのデータを取っている。それを始めて、約2年半経とうとしている。調べ方は簡単で、「小説掲載データ」と「小説検索」にて空白検索(全検索)をしてだ。
検索方法を統一した、2016年8月27日のデータによると、作品数は45万5736作品、登録者数は83万5515人である。ここから分かることとして、1人当たりの小説投稿数は、約0.546となっている。ところが、先ほど調査した2018年3月1日時点では、作品数が60万984作品、登録者数は120万6729人となっている。この時点での1人当たりの作品数は、0.498となっている。ここ最近で、作品を書いている人が単純計算で、2人のうち1人を割り切ったのだ。
もちろん、小説を書きたくて登録している人もいるし、ブックマークをしたいから登録している人もいる。私の場合は、書きたくて登録した人だから、このように小説を書いて投稿しているけど、中には書こうか、書かないか迷っている人もいるかもしれない。
他方で、小説の読者数はかなり偏っているというのは言うまでもない。私もこれで8作品目(事情があって1作品削除したので、実質7作品)だが、あまり見てくれる人がいない。
しかし、私は書くことをあきらめていない。なぜなら、先述の通り登録者は作品数の倍以上ある。また、登録外の人も見ている可能性がある。言い換えれば、インターネットを利用している人全員が読者候補とも言える。
このサイトでは、あやゆる作品を書きたい人が集まるとの同時に、あやゆる作品を求めているのも事実だ。実際に私も読みたい系統のジャンル作品を読んでいる。つまり、小説家になろうは「マニアックな作品を書き、読むことを求めることができるサイト」なのだ。あなたが書いた作品を求めている人は、どこかにはいるだろう。PVが低くても、気にする必要がないのだ。
ただ、ここで問題になるのは未完了の作品である。連載作品で2部・3部で挫折している人をよく見かける。自分が面白そうと読んでいた作品で、いくつかあったことがある。せっかく気に入って読んでも、続きが見たいけど、残念だなと思う。一方、書く側としては、あまりにも無計画で挫折や継続が困難になってしまうケースもよくあることは分かる。私も経験があるからだ。
ここで忘れてほしくないのが、先述の通り、「マニアックな作品を書き、読むことを求めることができるサイト」であることだ。読者にがっかりさせるのはどうだろうか。
しかし、時間がなくなかなかやる時間がない人も多いだろう。私もそうだ。それでも、連載は続けるべきだと思う。半年ぶりでも、1年ぶりでも大丈夫だ。その作品を求めている人のため、自分のやりがいを感じるため、ぜひともできる限り完結を目指してほしい。
小説を書こうとしている人、読み専の人も、このサイトにせっかく登録したんだから、書くことにチャレンジしてみてはどうだろうか。まずは、リアルな話のほうが書きやすいと思う。ほかにも、詩とか書くという方法もある。見てくれる人はいるはずだから、ぜひチャレンジしてほしいと思う。
先ほどのデータに戻るが、ついに登録者が作品数の倍以上になった。今後も登録者数の増えるスピードのほうが速いだろう。それと同時に、求められるジャンルはより増大するだろう。「異世界の作品じゃ売れない」「PVが少ないから書くのやめた」ではなく、自分らしい自分の作風の作品を作り、求める人を待つのが大切なのではないだろうか。
だから、連載をストップしている人に伝えたいことは、
「必ず、あなたの作品を求めている人がいるから、あきらめないで続きを書いてください。」
である。
みんなが小説を書くことによって、みんなの糧になるのは間違いないだろう。さあ、小説を書いてください。作品を求めている人のために。