第6話 ムキエルのプレゼント
マキナたちは二階の酒場に集まり今後のことを話し合っていた。
「さて、勇者はどうだ?」
「まだ、起きないみたいです。」
勇者の様子はうなされてるみたいに「妖精が」と呟くばかり。
「とりあえず勇者が目覚め次第、何があったのかきかねばならん。」
「…勇者にも敵わない魔王軍の妖精とは一体なんなのでしょう。」
その頃のムキエルはまだ一階の隠し部屋にいた。
「魔王様こちらムキエル、どうやら勘付かれたぜ。」
「ふむ、して勇者はどうだ。」
「グヘヘ今頃、いい夢でも見ている最中だぜ。」
「ははは、なるほど。なればひとまず戻ってくるがよい。以上だ。」
「魔王様もいいところなのにお預けとはよぅ、グヘヘ」
なのに何処か嬉しそうなムキエル。
「男子三日あわざればなんとかってね。グヘヘ次に会うときが楽しみだぜ。」
そんなムキエルのマモルはとゆうと夢を見ていた。」
「ここは、確か僕は勇者になって辺境であれなんだっけ?」
とりあえずあたりを見回すマモル。そこはあたり一面花畑の広がるところだった。
「ん、あれは母さん!!」
花畑の中にある背を向けた。黒髪の女性。マモルは駆け出していた。
「母さん。!!」
そして、マモルは母親に抱きついた。なんだかそうしたい気持ちになったからである。
そして、振り向き抱きしめる母親。
だが、しかし
「あれ、母さん?」
目の前にいるニコニコ笑う母親だが
「メキメキ」
「なんだ?」
あたりを見回すそして、母親をみると
「マモルぅそれは、俺のオスッパイだぜ。」
「うあああああ!!」
その夜、勇者の絶叫が辺境の村にひびいた。