第3話 魔の手迫る 勇者は眠る
宿に入る。マモル。 そこには受付があって、その先に鉄の扉があるだけの部屋になっていた。
「受付と鉄の扉?なんだか変わってますねぇ。」
「ああ、ここは辺境だろ。たまに魔物が出たりするからなぁそのためだな。」
「なるほど。辺境ってたいへんですねぇ。」
そんな風に納得するマモル。
「とりあえず受付やっとくか?ちなみに1泊800オウルだぜ。」
安いなぁと思い800オウルを渡すまもる」
「まいどあり。じゃあ扉の方開けてみな。鍵はかかって無いはずだぜ。」
言われるがまま扉を開けて見るとすぐそこに一本道があり
「階段?」
「どうだ、驚いただろ。一階は受付だけなんだ。」
「どうして階段だけ何ですか?」
「それはなぁ。もし扉が突破されても二階からの方槍なりなんなりおとしてやらぁ迎撃し易いからな」
「そうですね。」
ムキエルさんは色々考えてて凄いんだなぁと思うマモルであった。
「まぁここからが本番だぜ。」
階段を上がり登り切るとそこは酒場になっていて上に登る階段があった。
「二階は酒場になってるんですね。」
「おうよ。んで、三階に3つ部屋があるんだ。」
「なんだか外観のより小さいようなきがするんですけど?どうしてですか?」
「あーそれはなぁ言ってみれば金がなくてな。ハリボテみたいなもんだ。デケェ方が魔物も警戒して寄って来ないだろ。」
「なんだかすみません。
「まぁ、そんかし部屋には風呂もトイレもついてるぜ。」
「お風呂ですか⁉︎」
「おうよ。俺は風呂が好きてなぁマモルも風呂は好きか?」
「はい、大好きです。」
「…ほう、大好きか」
「ん、何か言いましたか?」
「いや。とりあえず三階の一番奥の部屋をつかってくれたらいいぜ。風呂は沸かしてあるからなぁ。それでどうする?」
「そうですね。せっかくなんでお風呂にします。」
「そうか。飯はどうする?」
「今日は、疲れたので明日の朝にお願いします。」
「わかった。鍵はかかって無いからゆっくり休むといいぜ」
そしてムキエルとわかれて三階に行くマモル。
「三階の一番奥の部屋ここだな。」
部屋に入ると、奥にベッドがあり左右に扉があった。
「へぇ〜どっちかがお風呂かトイレかな。」
風呂にテンションが上がって部屋に窓がないことに気づかないマモル
「こっちがトイレか、じゃあ反対がお風呂だね。」
右がトイレ左が風呂であると確認し風呂に装備を外し風呂に入るマモル。
「ふぅ」
「今日はムキエルさんと出会えて本当に良かった。明日は辺境の街に行って貴族の人と会うんだっけ、ムキエルさんみたいにいい人だといいなぁ」
そのいい人ムキエルさんは今
「ガタ」
何もないはずの一本道の階段の場所にて
「気づかなかったみたいだがここは隠し部屋になってるんだなこれが」
そして隠し部屋には大きなカガミがあってマモルの様子が映し出されていた。
「ウホッ」
「ちょうど風呂に入っている所だな。想像通りのいい体じゃねぇか」
なんとこのカガミ魔王軍の魔道具。ふだんは任務の通信とうで使うのだが、使い用は人それぞれである。
「グヘヘいい人ねぇ。こりぁ夜が楽しみだねぇ」
「じゅるり」
そんなことムキエルがしてるとは知らずにマモルは風呂から出てベッドに横になる。
「ふぅなんだか今日はすごく眠いや。明日も良いことがあると良いなzzz」
眠るマモルそこに魔王軍の魔の手が迫っているとも知らずに
「ガタッ」
「やっと効いてきたみたいだな。」
「さぁて待ってなよマ•モ•ル」