プロローグ
ここ、魔王城謁見の間にて一つの知らせが入る。
一人の男が魔王につげる。「魔王様、辺境の村に勇者が現れたという情報が」
「ほう、いったい何度目だ。どうやら人類はいつまでたってもなにも学ばないようだな。」
そう魔王が呟くと突然。「魔王様ここは俺に任せてもらえねえか?」
聞こえてきた声の方に振り向くと二メートル越え、筋骨隆々、角刈りのひげづらのブーメランパンツの男が目と鼻の先の距離にいつのまにか立っていた。
「ムキエルか」
突然現れたムキエルに、ちょっと怖かったけど、ボーカフェイスで答える魔王。
なぜならこのムキエル、魔王軍の中でも、恐れられているホモなのである。
「とりあえず離れよ。」
身の危険感じた、魔王の一声。
「悪りぃな。久しぶりの男の勇者に興奮を抑えきれなくてな。」興奮するムキエル。
そして、魔王はムキエルのブーメランパンツから段々、コンニチワしてきている物を見て、頼むからその興奮を我で発散しようとしないでくれと思う魔王であった。
「最近の勇者はなぜか女ばかりであったなぁ。」
「で、どうだ⁉︎」
近い、そして汗くさい、ビビる魔王。
「よかろう。ムキエルお前に任せる。」
「流石、魔王陛下。さていまの勇者はどこまで持つか、楽しみだ。早速準備しよう。というわけで先に失礼するぜ」
スキップしながらでていくムキエル。
ムキエル、ヤツはあんな図体で頭脳派。何より、気になる男はちょっかいをかけて楽しむという。
「相変わらず恐ろしいやつよ。」
「さて勇者はどこまで耐えられるかな。」