用語と設定
■かなりネタバレを含みます■
■ネタバレがイヤな人は、 ■
■ここは飛ばして下さい ■
随時変更します。
【用語及び設定】
<本小説特有の用語>
Sボノボ
⇒遺伝子操作により知能を高めたボノボ
第一世代のIQは約80
第二世代のIQは高く、計測不能
第三世代のIQは更に高い
なお、ボノボはコンゴに生息するチンパンジーの一種
チンパンジーやヒトと異なり、攻撃性が低く性的に奔放
Sマウス
⇒遺伝子操作により知能を高めたハツカネズミ
現在までに12世代が創られている
各世代で最高の知能を持つ個体を、アルジャーノンと呼んでいる
アルは第12世代のアルジャーノン
有効と判断された遺伝情報は、Sボノボに導入されている
サカニア総合研究所
⇒コンゴ民主共和国サカニアから東に60kmの場所にある国立研究所
色々と内密にしなければならないことを抱えている
ヒト受精卵に対する遺伝子操作禁止条約--クローテン議定書
⇒2016年に締結された遺伝子操作に対する制限
主要国は同意し批准したが、アフリカ諸国は否認
実は2031年に作られたが、2016年締結と現実を改変された
アラビア半島戦争
⇒2028年に勃発し、2029年に終結
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン王国、イエメン共和国は滅び、国連の管轄下に置かれた
実は人工遺伝子の生物災害を無かったことにするために起こされた戦争
コンゴ政府AI
⇒国連決議により開発された人工知能
コンゴ民主共和国の国家運営を司る
中心処理はサカニア総合研究所で組まれ、教育されている
賄賂も、恫喝も、脅迫すら受け付けない政府
呼び名のB・Bは、小説「一九八四年」による
タグ
⇒コンゴ国民が身体に埋め込んでいる電子部品
金銭処理は、全てこのチップで行う
身体状態を監視しており、脅迫などでは処理ができない
コンゴ国内であれば、誰がどこに居るかをコンゴ政府AIが把握している
自動翻訳機
⇒音声・文字認識、及び翻訳機能を持ったクラウド・サービス
手話も翻訳可能
有機EL眼鏡・有機ELコンタクト
⇒眼鏡型・コンタクトレンズ型のモニタ
クラウドと繋がっており、トランス先生はこれに文字を表示している
トランス先生が翻訳した声は『』で、普通の声は「」で記載している
<遺伝子関連用語>
ヒト加速領域(Human accelerated regions)
⇒人類と他哺乳類で特に異なるゲノム領域
特にHAR1と呼ばれる領域は、脳の複雑性に関わる
Sマウス、Sボノボは、この部分を変更されている
異常紡錘形様小頭症関連タンパク質遺伝子
⇒脳の大きさに関わる遺伝子
Sマウス、Sボノボは、この部分を変更されている
マイクロセファリン
⇒脳の大きさに関わる遺伝子
Sマウス、Sボノボは、この部分を変更されている
言語遺伝子
⇒言葉を話す能力に関わる遺伝子
Sマウス、Sボノボは、この部分を殆ど変更されていない
このため、Sボノボは声ではなく手話を使って話す
ゲノム編集システム
⇒遺伝子操作手法の1つ
Sマウス、Sボノボ、設計された人類は、この手法で創られた
<核技術関連用語>
ミューオン
⇒電子に似ているが、約200倍の質量を持つ粒子
これを水素原子に放射すると、触媒のように核融合が起きやすくなる。
サイムはこの粒子の生成理論で、2032年にノーベル物理学賞を受賞した
ミューオン触媒融合炉
⇒上述のミューオンを使用した核融合原子炉
2037年にコンゴ川流域で最初の融合炉を建設開始し、2041年稼働開始
2045年現在では世界各国で稼働しており、原油価格の低下を引き起こしている
実際に使われている理論は、パンロゴが発見したもの
加速器駆動形未臨界炉
⇒放射性核廃棄物を燃料にする核分裂原子炉
2039年にサカニア総合研究所で建設開始し、2043年稼働開始
効率はミューオン触媒融合炉に劣るが、核廃棄物処理を各国から依頼され、サカニア総合研究所の資金源となっている
<小説「一九八四年」由来>
真理省
⇒英国では、MI7が管轄している
愛情省
⇒英国では、MI5が管轄している
戦争は平和
無知は力
隷属は自由
二重思考
新数学
⇒ニュースピークから
それまでの数学に様々なルールを付け足したもの
<temaの小説特有な表現>
社会
⇒人間が作った独自のルールを適用できる領域
実体は存在せず、人間の共同幻想の一つ
世界の中に浮かぶ泡のようなもの
世界
⇒社会を含み、その外側にも広がる宇宙
野生動物やウイルス、各種天体は社会の外、世界の中にある
真実
⇒人間の心の中にある"本当"のもの
人間の数だけ(ものによってはそれ以上)ある
事実
⇒人間の心の外で、既に発生してしまった事象
タイム・トラベルでもしなければ1つだけ
ヒト
⇒生物としての人類を指す
人間
⇒社会の中で主体的に活動する者を指す
小説内で、Sボノボはヒトではないが、主体的に活動しているため人間である
奴隷は主体的な活動権利を奪われているため、ヒトであっても人間ではない