第3話 ルロア大陸
あらすじを若干弄りました。
説明ばかりで申し訳ないです。第1話の最初の描写に追いつくのはもう少しかかりそうです。
また言うの忘れてましたが共同作品の1話を投稿しています。まだ見ていない方は活動報告より。
2017/7/31 画像を掲載しました。手書きで下手でごめんなさい。
部屋でこれからの事を考えつつ休憩していた俺は、突如頭の中に映される文字と流れる老人の声に吃驚する。
それは当然だ。何の前触れも無く急にそのような現象が起きたのだから。
イメージとしてはトランシーバーの音がそのまま頭の中だけで聞こえ、字幕がある感じ。
そこで流れた老人の声はこう告げる。
『そろそろ飯にするぞ。さっきの部屋まで戻ってこい』
態々こんな凄い事しなくていいのにと若干の悪態をつきながらも俺は先程の部屋まで移動する。
部屋に着くと既に先程無かった豪華なテーブルがど真ん中に出現しており、そこにはとても二人分とは思えない程の量の料理がズラーと並んでいた。
中には見た事の無い不思議な肉や野菜、またはその料理が沢山あったが、やはり目立つのは地球の料理だった。この世界にもあるのかどうかは分からないが、カレーやハンバーグ等子供が好きそうな定番メニューに加え、寿司などの和食もあった。恐らくこれはハルオの慈愛だろう。
「す、凄いですね。こんだけの量をどうやって?」
「じゃろ?それは【ブラックホール】のお蔭じゃ」
俺はハルオの回答を聞き、成程と納得する。
【ブラックホール】には収納という事も出来、必ずしも戦闘用の技術とは限らないのだ。
「しかしお前にははまだ無理じゃぞ?儂は昔から訓練をしていたからほぼ無制限に入れる事が出来、且つ時間も無限なのじゃ。お前は精々部屋一個分、時間は一週間が限度じゃろう」
ハルオからそう言われ、確かにそう詳細には書いてあった気がすると俺は思う。
【ブラックホール】の説明文はこれだ。
【ブラックホール】…闇を集め渦巻き状の形にした闇そのもの。全てを無に帰す効果と、物を一時的に収納、吸収出来る効果がある。吸収したものは場合によっては自らの力となる場合もある。
きっちりと”一時的に”と書いている。ハルオの場合はこの”一時的に”が無限なのだろう。
「さて、先ずは食べようか。余してもいいぞ?」
ハルオはそう言ってくれたが、どっちにしろ俺の好物が分からなかったので適当に出した感が半端じゃなく透けて見える。
…言ってはまた面倒臭い事になるので言わないが。
俺は早速ハルオの言葉に遠慮せず頂く事にする。
先ず俺はカレーライスに手を付けた。
こう見えても俺は意外と肉食だし、カレーは大好物の一つだ。
俺の家のカレーは母さんが前日から煮込み、二つ以上のルーをブレンドする凝ったカレーだった。
前日から煮込んだ方がまろやかで美味しいのだ。
ここのカレーも驚くほど美味しかった。
特にこの豚肉が非常に旨みがあり、食欲をそそる。
次に俺は海老フライらしきものに手を伸ばす。
日本の海老と違ってめちゃくちゃデカく、真っ黒な色だった。
見た目が見た目なので恐る恐る口に入れると…それはもうサクサクで美味かった。
日本で食べた海老フライよりも美味しい気がする。しかし量が量なのでこの海老フライを食べ終わった頃には既にお腹は膨れていた。久しぶりにこんなに美味いものを沢山食べ、俺はとても満足だ。
最後にさっぱりとしった変わったサラダを食べたが、これも美味だった。
普通サラダは前菜というイメージがあるが、このサラダはさっぱりしていて口直しにピッタリだった。
そんなこんなで満足をした俺はハルオに感謝を述べる。
「ごちそうさまでした」
「おお、その挨拶も久しぶりに聞いたな」
そう言って愉快に笑ってくれた。ここの文化は日本とは少し違い、”いただきます”や”ごちそうさま”等は存在しないらしい。
文明もそこまで発達してはいないが、珍しい食材が多い為、料理に関しては結構発達しているらしい。
しかし勿論地球のメニューは殆どないようだ。
昼食とは思えない程豪華な…人によってはきつ過ぎるメニューだが…を食べ終わった俺は早速情報収集に入る。因みに俺はバリバリの元現役高校生だったのでその辺は平気だ。
「先ずはここの地理関係を教えて欲しいのですが…」
「ふむ、簡単に説明しよう」
そう言ってハルオは何処からか紙を取り出して、そこにインクを浸らしたペンで地図らしきものを描き始める。
イメージとしては、大きな丸のど真ん中に長野県の様な形の大陸を描いた。その長野県の形の大陸のど真ん中に、”メルシアナ王国”と記入した。そしてその右上に”ドラゴン山脈”と記入し、残る左下の大きなスペースに”カルロ公国”と記入した。
他にもメルシアナ王国の左側の小さいスペースに”ドワーフ王国”と書いたり、メルシアナ王国とカルロ公国の間の少し右側に”サルス諸国”と書いた。
ハルオの説明によると、今俺達が居るのはメルシアナ王国から少しドラゴン山脈の方へと寄った林の地下だという。
そして一番近いのはメルシアナ王国。この国はこの大陸…”ルロア大陸”の中で一番大きい国で、ドワーフ王国と相互不可侵条約を結び、更に友好条約も結んでいる戦い嫌いな国。
一方次に大きいカルロ公国は、メルシアナ王国と相互不可侵条約を結んでいる為攻撃を仕掛けられる事もないし、貿易もやっていてお互いに利益がある為特に何もしない。が、違う大陸の国に色々と圧力をかけて近い将来戦争を仕掛けるかもしれない国だ。メルシアナ王国が止めた方が良いと言っているが、一向に向こうは聞く耳を持たないらしい。
そしてドラゴン山脈。ここは昔、古代龍が居ついていた山脈らしく、昔は勇者と呼ばれる存在に封印され今は分からないと言う。
その事からこの名が付けられたが、今尚古代龍は確認されていない。…とは言っても他のドラゴンは確認されているが。
次にドワーフ王国だ。
ここは大きな洞窟のような場所…即ち地下空間に国がある。
ドワーフという種族は亜人に分類されているが、人間と友好に接しているので特に敵対はしない。メルシアナ王国と友好条約を結んでいるのがいい例だ。
ドワーフは酒好きで温厚な性格をしているが、敵には容赦をせずその武器を振るう。また、地下空間が大好きで鍛冶の腕は人間顔負けどころか、人間よりダントツに良い武器が打てるらしい。
サルス諸国はその名の通り細々とした街々を纏め上げて出来たのがこの国だ。
小さく弱小国家ではあるものの、国の自由度が高く密かに人気がある。また、小さい故に大きい国家に襲われる危険性があるので住む者は自らが腕に自信があるもしくは護衛として何者かを連れてくる事が多い。
そうすると自然に強者が集まって来て、そこに飛び込むように非戦闘員も集まる。
弱小国家ならではの国家運営だ。
ハルオから聞いた情報はこんなもんだ。まだまだ大陸は沢山あり、国もまだまだあるが、他の大陸についてはハルオも曖昧で尚且つ地図が貴重な事から分からないと言う。
個人的にはサルス諸国が凄いと思った。実に賢い方法だ。…しかし税金等が集まらなく苦しいとは思うが、感心した。
また直ぐ近くのメルシアナ王国が温厚な国で良かったと思う。
何故ならこれからもお世話になると思うからだ。
とまあ、地理関係について詳しく教えて貰った俺は、次の質問へと移行する。
「それでさっき言ってた目的って戦闘系ですよね?俺は何かすればいいんですか?」
「そうじゃった。訓練については明日から始める事にする。ある程度忍者としての才能が開花して来たら、ここから出てメルシアナ王国へと向かって貰おう。そこで冒険者として活動して貰う。…然るべき時が来たら目的について教えよう」
「分かりました、それではお願いします」
「うむ。今日は特にする事が無いから、聞きたい事があれば言って良いぞ」
「では、話せる範囲で良いので、ハルオさんの歩みについて教えて下さい」
「いいぞ。しかし目的に触れてしまっては困るし、知られたくない情報もあるから…最初の方…儂が異名を貰うまで位なら軽く要約して伝えるぞ?」
「お願いします」
「分かった」
ハルオはそう言ってゆっくり話し始めた。
まだ3話しか投稿していないにも関わらず沢山見て下さって有難う御座います!
なるべくペースを上げますので今後とも宜しくお願いします。
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