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悪夢

作者: SOKYU

 目覚まし時計がけたたましく鳴っている。男が不満そうに起き上がる。

「なんだまだ5時じゃねぇか」

横になったまま手を伸ばしてアラームを止めた瞬間、バチン!と大きな音がしてベッドが2つ折りになり、悲鳴を上げる間もなく男はベッドにサンドイッチにされる。

「なんなんだ?どうなってやがる!」

喚きながら男がベッドから這い出る。

しかし床には油が撒かれており、男は転んで床に顔面を叩きつける。

立ち上がった油まみれの男は、電話しようと受話器を持ち上げるが、その瞬間電話機が爆発し、男は悲鳴を上げ尻餅をつく。

よろよろとキッチンに向かった男は、慎重に冷蔵庫を開ける。とりあえず異変がないことを確かめてから、牛乳を取り出してコップに注ぐ。

しかし男はここで凍りつく。牛乳パックの中からは真っ赤な液体が出てきたのだ。

「うわあぁぁ!」

男は悲鳴を上げ、牛乳パックを投げ出して外に逃げようとする。

しかし玄関で男はさらに愕然とする。玄関のドア1面に大量の毛虫がくっついて、もぞもぞと動きまわっているのだ。

真っ青になった男は、その場で立ったまま気絶する。


男の家の前には、1台の黒いスポーツカーが止まっていて、2人の女が乗っている。

1人は運転席でヘッドセットをつけてにやにや笑っている。

もう1人は助手席で全裸のままダッシュボードに足を乗せ、左手で大きな古びたジッポを弄んでいる。


 1人が呟く。

「もういいかしら…」


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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。こういう話ですと星新一先生の作品をおすすめします。この作品、悪夢、は星先生と比べれば初めからの盛り上がりにいまひとつ乗れません。騒ぎの中でもっと心理描写があれば良い…
2008/06/15 20:39 退会済み
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