謎の転校生
朝の会が終わると当然の如くその転校生の周りに皆集まった
ちなみに私と由美は次の授業の準備
色んな質問が一気にでてくる
私ですら全ての質問を聞くのは出来なかった
大丈夫かなと少しそちらを見ると
「まぁまぁ皆さん落ち着いて。一人ずつその質問に答えるから。まずはそこの男の子」
彰は一番近かった男の子を指差す
「どこから来たの?ってやつだけど。俺は東京から来たんだ。そして次の女の子の好きな人いるの?ってやつだけど。うんいるよ。等の昔に。そして次の男の子のスポーツはなにしてるの?だけど、俺はあまり運動好きじゃないからなにもしてないな。」
そうやってさっき飛び交ってた質問を丁寧に答える彰
まさかさっきの全て聞き取れたの!?
「もう終わりかな?じゃあなにか聞きたそうなそこの女の子は?」
いきなり指名されてさすがの私も困惑。
私は猫かぶりの性格のままで質問した
「彰君は、今どうやって今の質問聞き取れたの?教えてほしいなぁー」
「あぁ。それね。別に偶然聞き取れたってだけ」
偶然ではない。偶然で皆の質問すべて取れるわけがない。
私が深く考えてると
すると莉桜が
「なにさー!皆彰君ばっかりー!私もかまってよー!」
そんなことを言い出して彰にずしっと体重をかける。
「重い重い重い!!」
すこし赤くなりながらどかそうとする
やれやれなにしてるんだかあいつは・・・・
そんなこんなで数日後
「学校内紹介?」
私は先生からそれを聞いて頭に『?』をつける
「そう。彰君まだなにも知らないだろうから。君が教えてあげてよ。」
私はめんどくさいという気持ちを抑え
「分かりました~♪任せてください♪」
そういって職員室を出て、私は舌打ちをしたのだった