僕と彼女。
「こんにちは」
僕の耳元で誰かがそう言った。
「こんにちは」
・・・いや、僕がそう感じただけなのだろう。なぜなら、彼女は僕の目の前にいるのだから。
「貴方は働き過ぎによる過労死によりあの世界からここへ来ました」
「・・・?ここはどこですか」
僕がそう聞くと彼女は嬉しそうに微笑み言った。
「ここは、いわゆる天国のようなところです」
「そうですか」
僕が返すと彼女は一層笑を深めた。
「・・・私のことはお聞きにならないのですね?」
「まだ頭の整理がつかないのでそこにいたらないだけです」
彼女は少し笑を薄めて言った。
「そうですか。・・・ではあまり長い時間が取れないので話を進めましょう」
「はい」
僕の返事を聞き彼女は真面目な顔をして言った。
「貴方にはいくつかの選択があります」
彼女が目の前に手をかざすとホワイトボードのようなものが現れた。
「1つ目、同じ世界に別の人間として生まれ変わる」
彼女が指を振るうと説明と同じような内容の文が浮き上がった。
「2つ目、別の世界に別の人間として生まれ変わる。3つ目、別の世界に別の人間として生まれ変わる・・・」
彼女は次々と選択肢を広げていく。
最終的には幾つ出たかは覚えていない。しかし、途方のない数であったことは記憶の片隅に残っている。
「・・・では貴方の答えをお聞きいたします」
彼女は説明後、少しの間を置き問うた。
「はい。僕は・・・」
僕は少しの間を置き、彼女の目を見て答えた。
「もう少しここでのんびりしていきます」
彼女は嬉しそうに微笑んだ。
以上、僕と彼女。でした。
内容に意味とかはありません。
ふと思ったことを書いてみました。
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