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正夢  作者: 夢一
3/5

第2話:修学旅行

学校についた僕は体育館に向かった。


体育館ではすでに何人もの人が集まっていた。


「よう良彦」


そういいながら小走りで僕に近づいてくる。


彼の名前は田中健一

サッカーが得意だが勉強はダメダメなスポーツ野郎だ……

僕はこいつは余り好きじゃなかったが行動する班も一緒に寝る部屋も一緒だ。


「先生が班順で並べだってよ」


「わかった」


僕は自分の班がいる場所にむかった。


1番左側の1番前に僕の班員達がいた班構成は男子4人と女子3人。

男子は1番が安田 信二で2番目が中辻 拓海

あとはさっきいた田中 健一と僕だった。


「班の人がそろったら班長は先生に言いにこい!」


先生の声が体育館に響き僕らの班の班長健一が先生へ全員がそろったことを伝えにいった。

その間僕らは他愛のない話しをしながら時間を潰していた。



「は〜い静かにしろよ」


先生の声で少しずつながら周りの声が消えていく。


「今からバス乗り場にいくぞ。 行く途中でもマナーを守り挨拶は忘れないようにな」


先生が自分のクラスを誘導してバス乗り場に向かう。

僕らも先生の後ろについていき5分程歩きバス乗り場へと到着した。


「順番に奥につめて入るんだぞ」


先生に言われ僕達は1番後ろの1番広い席に座る。


やはり修学旅行ということで周りのテンションも僕のテンションも上がっていた。


「お前さトランプ持ってきてる?」


拓海が不意に僕に話し掛けてきた。

僕は

「持ってるよ」

といいナップサックからトランプを取り出した。


「ナイス! みんなでなんかやろうぜ」


「じゃあまずはババ抜きでいいんじゃないか?」

全員が健一の意見に賛成し僕らはババ抜きをすることになった。




「チェックメーイト!……グワァァァ」


信二の声がバス中に響き周りが微笑する。


「そこ! もうちょっと静かにしなさい」


先生に叱られ信二は舌をペロっと出した。


結局僕ら時間を忘れて1時間近くババ抜きに熱中していた。

マイナーな遊びなのに面白い奴がいたら普通以上に面白くなる。


窓から外をみるとすでに高速道路で見慣れない景色が広がっていた。


しばらくして海が見えてくると

「海だ!」

とみんなのテンションもさらに上がっていた。


このままでいられたら僕と僕は強く…強く願った。


僕らはホテルに荷物を置き水族館へ向かった。


水族館につき僕らはたくさんの魚を見た。


「すごいねぇ良彦君」


同じ班の女子が話しかけてきた。


「うん。 色んな魚がいるね」


「私ねこんなに楽しいの初めて。 みんなで笑ってさ…ずっとこうしていたいね♪」


「うん」



そんなことは無理だとわかっているから人は強く願う。

変えられないとわかっているから人は変えようとする。


僕はこれから起こる悲しい悲劇を変えられるのか?


僕らは水族館を後にした。

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