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私は王女の生体パーツ

童話 王女様の心パーツ

作者: リィズ・ブランディシュカ



 私は王女様のパーツです。


 たくさんあるパーツの中の、一つ。


 心です。


 だから私はずっと王女様の中にいなければならないんです。


 でもたまには、自由に色々なところを行きたいから、こっそり王女様の中からでていきます。


 すると王女様は、心がなくなってしまうので、皆の言いなりになってしまいます。


 王女様なのにそれはまずいですよね。


 だから今まで私は、王女様が眠っている時だけ、自由に行動していたのです。


 でもある時、どうしても行きたい所があったので、王女様が起きている時に体から抜け出してしまいました。


 行き先は、国の中で行われているお祭り会場です。


 とても賑やかで色々なものがあって、楽しい場所でした。


 ですけど、戻ってみたら大変。


 王女様の様子がおかしい事に気付いた他の人たちが調べていました。


 その結果、王女様に心がない事がばれてしまったのです。


 でも、私はなぜか叱られません。


 王女様には心がない方が良い。


 たくさんの人たちがそう言いました。


 そう言われた私は、王女様の体の中に戻る事を禁止されてしまいます。


 私はその日から自由の身になりましたが、国の中の雰囲気がどんどん悪くなっていきました。


 王女様が誰のいう事も聞くので、滅茶苦茶になってしまったようです。


 私は王女様の体の中に戻らなくちゃと思いましたが、時すでに遅し。


 王女様は国を滅茶苦茶にした悪女として、死んでしまったのです。



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